...サイダアの空罎や石ころや噛ぢりかけの胡瓜さへ降つて来るのです...
芥川龍之介 「河童」
...胡麻の蠅とも知ら無えで...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...胡桃(くるみ)の木(き)と白樺(しらかんば)の杖(つゑ)をついて十字架(クルス)を背負(しよ)つてゐるが...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「浮浪学生の話」
...墓石に休らう黒胡蝶の翼のように慄えていた」という言葉である...
辰野隆 「感傷主義」
...胡は休暇をくれと言って出て往ったが...
田中貢太郎 「胡氏」
...胡は一人の弟と妹を送ってきていたが...
田中貢太郎 「胡氏」
...けれどもこの時御寮人(ごりょうにん)の前へ呼ばれた佐助の態度がオドオドして胡散臭(うさんくさ)いのに不審が加わり問(と)い詰(つ)めて行くと辻褄(つじつま)の合わないことが出て来て実はそれを申しましてはこいさんに叱(しか)られますからと泣き出してしまった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...何の彼のいうて胡麻化(ごまか)すのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...腹が空つては句も作れない、今日はあたりまへに三度の御飯を食べた、朝のお菜は筍、昼は胡瓜、晩は豆腐、これでも私には御馳走だ!今日の食費一金拾六銭 米麦代一金五銭 副食物代合計二十一銭、一食七銭也...
種田山頭火 「旅日記」
...その胡麻粒(ごまつぶ)ほどに小さく見える姿をしばらく見上げていた甘蠅が...
中島敦 「名人伝」
...此時まで余と枕合になつて居た胡麻鹽頭の博勞がむつくり起きて突然にどうだといふと舵とりの男は佐渡あらしならいゝが南だからどうも駄目だ...
長塚節 「佐渡が島」
...坂を登り切つたら流石(さすが)に息苦し相に胡蝶花(しやが)の花の疎らな草の中へ荷を卸した...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...小六(ころく)は火鉢(ひばち)の前(まへ)に胡坐(あぐら)を掻(か)いて...
夏目漱石 「門」
...胡坐をかいたまま...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...その踊りは知らないと見へて独りだけの大胡坐で...
牧野信一 「毒気」
...フロフキの餡が胡麻味噌の代りに南京豆のお味噌ですからそれを一つお試し下さい」と妻君も幾分か自慢顔...
村井弦斎 「食道楽」
...一人は裁判所長の戸川という胡麻塩頭(ごましおあたま)の男である...
森鴎外 「独身」
...美人の腰掛けになって胡弓でも聴きながら感涙を流していたらよかろうに――と思ったのでつい笑ってしまった次第です」と臆面もなくいった...
吉川英治 「三国志」
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