「背き」の意味
従わないこと
小説での「背き」の使い方
...「ルチフエエル」(魔王)も神に背きし報にて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...神を忘れ得ずまた神に背き得ざる魂の呻(うめ)きであって...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...なんで庵主さまのおいいつけに背きましょうか...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...またわたくしの父大國主の命の言葉に背きますまい...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...依つてオホサザキの命は父君の御命令に背きませんでした...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...むしろ背きて海にゆき...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...唯、男神は常に夜のみ来りて、昼見えざると、女神が好奇心に駆られて、男神の言に背き、火を点じて、男神の姿を見しによりて、両者の分離を来せるとの二点に於て、第二式の神婚神話の形式に合するのみ...
高木敏雄 「比較神話学」
...いやしくも死の戒告に背き死の裏附けのない直接的生の満足に連なるものは...
田辺元 「メメント モリ」
...本家の厳しい云い付けに背き...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もしこの語を用いることによって史学の本質に背き歴史研究の学問的方法に背くような考えかたが流行するようにでもなるならば...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...720神に背きてこゝに來て...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...曾て侯に服從したるものまでも遽かに侯に背き去れるを見たりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...以て其の政友を売り以て其の糾合せる同志に背き...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...何となれば是れ侯が閣下等の異論を排して敢て大隈板垣両伯を奏薦したる当初の意思に背きたればなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...從つて永遠の愛に背きつつ世の惱みに悶える主體...
波多野精一 「時と永遠」
...それでも私は貴方に背きはしなかつたではありませんか...
平出修 「計畫」
...綱浄は独り五行配当の物理に背き...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...愁ひ来て丘にのぼりて酸(す)の香る蜜柑もぐなり悲しみの青き蜜柑を栗林こえて見ゆるは背きにし君の町なるぞゆふぐれに深く沈みて掌(て)にしみる青き蜜柑よそをかみて何を思はむ昔(かみ)の日は皆空しきにああされど君も寂しとこの丘の青き蜜柑のその香りなぜか愛でたり自らの影をふみつつゆふぐれの丘を下りき掌に悲し青き蜜柑よ...
森川義信 「青き蜜柑」
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