「育てる」の意味
成長させる
小説での「育てる」の使い方
...全力を挙げて育てるのだと申し...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...お丈夫に育てる事だけが...
太宰治 「新ハムレット」
...はぐくみ育てるの苦労というものを御存じないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...やはり勝蔵じゃなかったんだろう、――念のために水を一と釣瓶(つるべ)汲(く)んでみろ――井戸へ沈めた様子もないだろう」「…………」「ところで八、俺は近頃朝顔を咲かせて楽しんでいるが、自分で育てると、草花も、我が子のように可愛いものだ」「…………」平次が人殺しの現場で、いきなり朝顔の話を始めたので、ガラッ八も呆気(あっけ)に取られております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さすがに下女の産み棄てた繼子(まゝこ)のお藤を育てる氣はなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人の小さい子供を繼母の手で育てるのも可哀想だからと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頻々たる飢饉と不断の戦争に曝されている蒙昧放浪的な生活において多くの子供を育てることの極度に困難なるに発したものであることがわかる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...苦しみ母親は息子を育てる...
宮本百合子 「感情の動き」
...もうソロソロ八時だから竹藪の小みちを通って昇さんがここに来る頃です昇さんはうちのお隣りの花を育てる農園の一人息子です私より二つ年上だから今十九で私とは小さい時からの仲良しで昼間はお父さんの手伝いで温室の手入れや市場への切り花の荷出しで働きながら夜間の学校に通っている昇さんは毎朝のようにお父さんにかくれて温室の裏をまわって垣根の穴をソッと抜け竹やぶの径を小走りに私のところに来てくれます「光ちゃんよ...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...それとも久保多の町でダルマになつて子ば育てるか……...
三好十郎 「妻恋行」
...赤児(あかご)を牛乳で育てる人は少し胃腸が悪くなると...
村井弦斎 「食道楽」
...自分のお腹を痛めた子供を育てるのだって...
森本薫 「女の一生」
...二人とかある子供を傍に置いて育てることもできないのはかわいそうなものだという...
柳田国男 「雪国の春」
...「あたい赤ちゃんを産むの」とおえいはまどろっこい口ぶりで云い張った、「このおなかの子は、あたいの子だもの、どんなことがあったって、産んで、育てるんだ、うう、誰の世話にもならなければいいでしょ」「おまえが母親になれるのならいい」と去定が云った、「けれどもそれは無理だ、おまえは頭が普通ではないから、自分ひとりでさえ、これからの長い生涯を満足にやってゆくことはむずかしい、そうだろう」おえいはにっと笑い、ないしょ話をするように、去定に向かって囁いた、「先生、――あたいほんとは、ばかのまねをしているのよ」「よし、それはもう三度も聞いた」「ほんとよ、先生、ほんとだもの」とおえいはなお云った、「奉公していて、十二のときに、土蔵へ荷入れを手伝っていたら、梯子段(はしごだん)から落ちて頭や背中を打ったの、そのときあたい、ばかになったふりをしようって思ったのよ、ほんと、ほんとはばかじゃないもの、あたいちゃんと赤ちゃんを育てられますからね」「保本、――」と去定が振向いて云った、「控所(ひかえじょ)に母親がいるから、二三日預かると云ってくれ、三日経ったらまた来るように、それまでに云い聞かせておくと云ってくれ」登が控所へゆくと、おかねが向うからとんで来、登の言葉が終るのも待たずに、じりじりした口ぶりで不平を云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...――子供を育てるということは自分が修業することだ...
山本周五郎 「菊屋敷」
...伜(せがれ)を育てるのと債券を買うのと同じ事に心得ているんだから遣り切れない...
夢野久作 「近世快人伝」
...彼らの必死の反抗心を育てることを喜ぶことが出来なかつたからである...
横光利一 「静かなる羅列」
...あの日吉を育てることだ...
吉川英治 「新書太閤記」
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