...而して予は未だ此の事件の内容を詳細に聞知するの機會を有せざりしと雖も...
石川啄木 「無題」
...各所において妖怪の実験談を直接に聞知せるもの...
井上円了 「おばけの正体」
...養家の旧(もと)を聞知っている学校友達などから...
徳田秋声 「あらくれ」
...和蘭商館長からこのことを聞知して...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...過日偶然この地においでの由聞知りしと言ふ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...流水は國文科出身の學士で徳川文學に關する著述を尠(すくなか)らず公にし又絶えず新聞に小説の筆を執つて居る事をも聞知つて居たので...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...種彦は菱垣船(ひしがきぶね)や十組問屋仲間の御停止(ごちょうじ)よりさしもに手堅い江戸中の豪家にして一朝(いっちょう)に破産するものの尠(すくな)くない事を聞知っていた処から...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...その男が何か深く聞知ろうとすればいよいよ堅く口を閉じて何事をも語らない...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...越中島に持つて行つて燒き拂はれた――これだけの事はお前も聞知つて居るであらうな」「へエ――...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...終(おはり)は人(ひと)の物笑(ものわら)ひに今(いま)では名(な)を知(し)る人(ひと)もなしとて父(ちゝ)が常住(ぢやうぢう)歎(なげ)いたを子供(こども)の頃(ころ)より聞知(きゝし)つて居(お)りました...
樋口一葉 「にごりえ」
...事実のところを聞知りたいというので...
久生十蘭 「湖畔」
...親しくその実父の境涯行状を聞知するに及んで...
正岡容 「下谷練塀小路」
...その作風に大いなる影響を与へられたと聞知つてゐたからだつた...
正岡容 「吉原百人斬」
...次に文渓堂(ぶんけいどう)及(また)貸本屋などいふ者さへ聞知りて皆うれはしく思はぬはなく...
正岡子規 「墨汁一滴」
...明朝鹿之助の死を聞知り...
南方熊楠 「鹽に關する迷信」
...ある時はわが大学に在りしことを聞知(ききし)りてか...
森鴎外 「みちの記」
...自分のごときもすでに何カ所か聞知している...
柳田国男 「海上の道」
...医師等が他人より聞知し...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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