...彼は聊か心を安んじたらしく...
石川啄木 「漂泊」
...一書肆の災を以て歴史上の大事件に比するは倫を失したもので聊か滑稽に類するかも知れないが...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...「比較神話学」の文字は、聊か語弊あり、稍もすれば、既に廃れたる、旧時の或一派の学説を、聯想せしむの嫌なきに非ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...聊か密接の間係を有すと云わざる可からず...
高木敏雄 「比較神話学」
...聊か困難なるも仮に史伝の説に従うときは...
高木敏雄 「比較神話学」
...いかにも立派で堂々として聊か下品でも滑稽でもなく...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...聊か脇に外れ乍ら路を離れて彼を追ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...聊かでも国家の為め人道に利益があつたと云ふ事をお考へ下さると云ふ事であれば...
徳富蘇峰 「弟を葬る」
...聊かの変りもありませんでした...
豊島与志雄 「白藤」
...聊かの制限がある...
豊島与志雄 「随筆評論集「情意の干満」後記」
...つまり、二人の間には、見解の相違とか意見の衝突とかは、聊かもないのだ...
豊島与志雄 「憑きもの」
...聊か腹立たしかつた...
中原中也 「分らないもの」
...聊か憂鬱さうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ハゝーやられたのだなと氣がついたといふ聊かつまゝれ氣味の告白も現存する...
羽田亨 「聚樂廻り」
...聊かも人間に与へられた神の試練は昔も今も少しも変らない...
林芙美子 「瀑布」
...聊か面喰(めんくら)つたといつた形だつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...顎の疎髯に聊かの威望を保たせてあるが...
平出修 「逆徒」
...千歳の松も限りあればや昔の縁乍(たちま)ち消えうせて木も枝もやけこがれさも物うげに立てるあはひに本堂のみ屹然として聊かも傷はざるは浪花堀江の御難をも逃れ給ひし御仏の力...
正岡子規 「かけはしの記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??
