...出たらめな詠歎なぞに耽るものじゃない...
芥川龍之介 「上海游記」
...少しく文雅に耽ることを得たり...
芥川龍之介 「僻見」
...浅薄下劣な娯楽に耽るに至れるは勢の自然である...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...自分の着るものまで亡(な)くして耽るのがよくないと言うのだ...
徳田秋声 「爛」
...和田弁太郎は夢想に耽るのである...
豊島与志雄 「春」
...今度こそ思い切り派手に此の娯しみに耽ることが出来る...
中島敦 「盈虚」
...猟奇に耽る特殊の人達を集めた...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...もの静かな気性に適つた所作に耽るのが常で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...こんな処で愚にもつかない思ひ出に耽るのは馬鹿々々しいと思つて止めた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...空々しく呟きながら物思ひに耽る表情を保つた...
牧野信一 「鏡地獄」
...昼寝の夢に耽る彼の面(おもて)を――ぴかりと視開かれた眼(まなこ)の光りを...
牧野信一 「剥製」
...哲學的思辨に耽るのである...
松本文三郎 「印度の聖人」
...売淫に耽るものはない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そんな夢を見たんでせう? どうしてそんな空想に耽るやうになつたんでせう? いゝえ...
水野仙子 「犬の威嚴」
...滯歐中の女難の追懷に耽るといふ一夜を描いたものである」と云つてゐるが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...若狭守貞継はなにかじっと思い耽るような眼をした...
山本周五郎 「落ち梅記」
...いはゆる「除夜の感激」に耽るまでの...
吉川英治 「折々の記」
...さういふ楽しみに耽る機会を与へられた北島葭江先輩自身が...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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