...モティヴが耽情的(たんじょうてき)過ぎる事などをならべたに違いない...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...其耽讀の度は他囚中に見ざる程なり...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...「耽溺」の原稿は郵便局へ渡された...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...人並みに色々の道楽に耽(ふけ)った時代もありましたけれど...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...或いは書物などを読み耽っている...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...この上(うえ)なき満足(まんぞく)を以(もっ)て書見(しょけん)に耽(ふけ)るのである...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...東京へ来てからでも人形の製作に耽(ふけ)ることは差支えない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...H青年と久しく話に耽つた...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...いつものとおり勝手に夢想に耽(ふけ)らんがためであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...君たち耽美(たんび)家の熟達せる技能が何になろう? 君たちは僕の生を愛してほしい...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一時忘れられていた闘戯への耽溺も再び始まった...
中島敦 「盈虚」
...ひたすら詩作に耽つた...
中島敦 「山月記」
...昨夕(ゆうべ)の樣(やう)に當途(あてど)もない考(かんがへ)に耽(ふけ)つて...
夏目漱石 「門」
...たまたま私は天文学の解説書を読み耽けつてゐたが...
原民喜 「星のわななき」
...東京から取り寄せたフランスの新刊小説に讀み耽つたものだつたが...
堀辰雄 「モオリアックのこと」
...凝つと腕を組んで瞑想に耽つたりするのです...
牧野信一 「月あかり」
...自分の自然主義的色彩をもつ『飢ゑ』から『パン』(拙譯『白夜の牧歌』)の如き自然に耽溺する夢想の作家となり...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...詩集をユリが耽読しすぎはしまいかと思っていらしたのではないでしょうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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