...老木、屋よりも高く、相連なりて林を爲す...
大町桂月 「梅の吉野村」
...――銭一銭米一合残っているだけだ!ひなたまぶしく飯ばかりの飯をまぶしくしらみとりつくせない老木倒れたるままのひかげ街のある日のあるところハイヒールで葱ぶらさげて只今おかへり今日の太陽がまづ城のてつぺん道べり腰をおろして知らない顔ばかり旅のほこりをうちはらふ草のげつそり枯れた旅の旅路の何となくいそぐ十一月十四日 晴――曇...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...私たちは松の老木が枝を蔓(はびこ)らせている遊園地を...
徳田秋声 「蒼白い月」
...音楽の老木は、ふたたび柔らかな若葉に覆(おお)われようとしている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...リュクサンブールのそれよりもいっそう高くいっそう茂ってる老木が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...シューベルトの打ち震える老木のように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今彼は自然に此老木の下に立つた...
平出修 「夜烏」
...この老木はまだ少しづつ大きくなつてゐるのだらうか? ……あの部屋で私の書いた小説に出てくる私の少年時代の戀人は...
堀辰雄 「生者と死者」
...一本の氣味のわるい恰好をした老木がによつと浮び出てきて...
堀辰雄 「水のほとり」
...しかし胡桃の老木はもとの所に立ったまま...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...楓の老木や茨が繁っていた...
室生犀星 「幼年時代」
...今も信州で見られる老木の枝垂のことであり...
柳田國男 「信濃桜の話」
...杉の老木ありて柵を繞(めぐら)せり...
柳田國男 「地名の研究」
...幾抱(いくかか)えあるかわからないような老木(ろうぼく)だ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...――如何せん、わしははや老木、わしの接木(つぎき)となって、御奉公を尽してくれよ」――後で思えば、その夜の中務の言には、思い当るふしが幾らもあったが、五郎左も監物も、まさか父が死を決していたとは気づかず、やがて霰(あられ)降る夜更けを帰って行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...名所名(な)にでもありそうな桜の老木があって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...かなり老木の赤松がずらりと林をなして茂つてゐるのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...形の変った巨大な老木ばかりであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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