...この界隈(かいわい)の家々の上に五月幟(のぼり)の翻(ひるがへ)つてゐたのは僕の小学時代の話である...
芥川龍之介 「本所両国」
...□それからパンフレツトのもずん/\続けてはするつもりですが何分可なり時間がないのに貧弱な私の力で翻訳でもしやうといふのですからどうぞ少し位ひまの入ることはおゆるし下さい...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年四月号)」
...運命に翻弄(ほんろう)されているとはいえ...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...「ひとで」この映画と同時に有名なマン・レイの「海翻車(ひとで)」を見た...
寺田寅彦 「映画雑感(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...とにかく他家の雑煮を食うときに「我家」と「他家」というものの間に存するかっきりした距(へだ)たりを瞬間の味覚に翻訳して味わうのである...
寺田寅彦 「新年雑俎」
...人は或は文芸の商品化を難ずるかも知れないが、文芸の事は云はぬとして、翻訳に至つては、何もそんなにやかましく云ふ筋のものではない、もと/\商品であるのではないが、初めに云つたやうに器械で拵へるよりも容易に製造しうるのではないか、これが商品でなくて何であらう私は斯ういふ事業に依つて人々が利益を得、同時に世間に利益を与へる事を以(もつ)て尤(もつと)も近代的な、また最も賢明なる事業と考へて居る...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...従つて近時の翻訳は粗雑であるとか...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...それにドイツのある書物の翻訳を出版屋に引き取ってもらって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...三冊目のあるところのページを翻す途端に...
中里介山 「大菩薩峠」
...己が受働する感興を翻訳する...
中原中也 「河上に呈する詩論」
...もうドイツ語の翻訳ではなかった...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...奇妙にチラチラと眼の前に翻つた...
牧野信一 「或る日の運動」
...――滝本は翻訳の仕事にとりかゝつた...
牧野信一 「南風譜」
...枕元に書物が一冊翻つてゐるな...
牧野信一 「風媒結婚」
...兎も角家へお出で――」そんな虚勢にだまされて堪るものかといふやうに頑として照子は意を翻さなかつた...
牧野信一 「妄想患者」
...鈴木・都山・八十島(同上)は翻したところあまりに伏写が多いので終ひに失敬してしまつた...
牧野信一 「浪曼的月評」
...鄙諺(ひげん)等の応用または翻案をなす者...
正岡子規 「古池の句の弁」
...「翻訳躰」と言ひ...
山路愛山 「明治文学史」
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