...処が故人を軽蔑した罰には...
芥川龍之介 「上海游記」
...ドモ又の命が買いもどせるくらいの罰金を出させなけりゃ...
有島武郎 「ドモ又の死」
...出来た嬰児(あかんぼ)にどんな罰(ばち)が当るかも知れないから...
薄田泣菫 「茶話」
...かつは罰し、かつは賞し、雲の無軌道、このようなポオズだけの化け物、盗みも、この大人物の悪に較べて、さしつかえなし、殺人でさえ許されるいまの世、けれども、もっとも悪い、とうてい改悛(かいしゅん)の見込みなき白昼の大盗、十万百万証拠の紙幣を、つい鼻のさきに突きつけられてさえ、ほう、たくさんあるのう、奉納金かね? 党へ献上の資金かね? わあっはっはっ、と無気味妖怪の高笑いのこして立ち去り、おそらくは、生れ落ちてこのかた、この検事局に於ける大ポオズだけを練習して来たような老いぼれ、清水不住魚、と絹地にしたため、あわれこの潔癖、ばんざいだのうと陣笠(じんがさ)、むやみ矢鱈(やたら)に手を握り合って、うろつき歩き、ついには相抱いて、涙さえ浮べ、ば、ばんざい! 笑い話じゃないぞ、おまえはこの陣笠を笑えない...
太宰治 「創生記」
...わが生涯の情熱すべてこの一巻に収め得たぞ、と、ほっと溜息もらすまも無し、罰だ、罰だ、神の罰か、市民の罰か、困難不運、愛憎転変、かの黄金の冠を誰知るまいとこっそりかぶって鏡にむかい、にっとひとりで笑っただけの罪、けれども神はゆるさなかった...
太宰治 「二十世紀旗手」
...罰が当ることを言うものじゃねえ」こう言われると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...罰の当った言い草だ」「だがね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「天罰(てんばつ)ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...また刑法第二条には「法律ニ正条ナキ者ハ何等ノ所為ト雖モ之ヲ罰スルコトヲ得ズ」との明文があるのである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...普段ひとのいふことをちつともきかない罰さ...
牧野信一 「早春のひところ」
...婦長の実弟である若い薬剤師と時々顔を合せるのは随分とつらい刑罰であった...
松永延造 「職工と微笑」
...だからこんなケガあしたんだ! 俺が俺に罰を喰わしてやったんだ...
三好十郎 「冒した者」
...刑罰に処するか放免するかになるのである...
ジユウル・クラルテエ Jules Clarete 森林太郎訳 「猿」
...あの男が寺院の罰を受けます...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その審判の内容は神に敵するものには刑罰...
矢内原忠雄 「帝大聖書研究会終講の辞」
...それが罰であろうと何んであろうと...
横光利一 「夜の靴」
...それに四百円――罰があたる、罰があたる...
横光利一 「夜の靴」
...厳罰でのぞめ」と直義(ただよし)にいいつけた...
吉川英治 「私本太平記」
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