...纔(わづか)に開きたる薔薇花なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...廿年居上海毎日見中華有病不求薬無聊纔読書一滴臉就変所頭漸多怱而下野南無阿弥陀其山仁兄教正辛未初春為請 魯迅と書いてあります...
内山完造 「魯迅さん」
......
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...纔(わず)かに足の蹠(うら)に少し残っているだけである...
谷崎潤一郎 「細雪」
...纔(わず)かに頷(うなず)いただけであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...石に凭(よ)りて纔(わづ)かにこれを窺ふ...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...年を取つて、経験して、いろいろなことがわかつたとか何とか言つたとて、それはほんの纔(わづか)な、纔な、たとへて見れば爪の垢ほどもわかつてはゐないのだ...
田山録弥 「心の階段」
...天は不幸なるこの重右衛門にこの纔(わづ)かなる恩恵(めぐみ)をすら惜んで与へなかつたので...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...その底に錆びついた斑点が纔かに残されてゐる...
原民喜 「真夏日の散歩」
...ノートに易へて纔かに目的を達し得た...
二葉亭四迷 「旅日記」
...幼少なりし私は松助とはまた趣を異にした江戸市井破戸漢らしいその顔容をば纔に目に泛べ得るのみであつて...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...渉筆に、「遠恥東帰、開業授徒、享和癸亥七月、病麻疹而没、年纔二十五、府下識与不識、莫不悼惜者、親友輯其遺稿若干篇上木、予亦跋其後、小蓮残香集是也」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...枳園は申の刻に至つて纔(わづか)に至り...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」枳園が方纔(はうざん)江戸を発したのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...父を喪う年の二月に纔(わずか)に故(もと)の表医者に復することが出来たのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...纔(わず)かに起伏している村落の廃墟には...
夢野久作 「戦場」
...纔に入れ物の外観を形づくる堅固な煉瓦壁と粗末な板囲ひとの相違でないか...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...それは片頬が纔(わず)かに顫えただけの...
蘭郁二郎 「植物人間」
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