...一つは、永(なが)の航海で、無聊(ぶれう)に苦んでゐたと云ふ事もあるのですが、当の砲術長はもとより、私たち総出で、事業服のまま、下は機関室から上は砲塔まで、さがして歩く――一通りの混雑ではありません...
芥川龍之介 「猿」
...われわれ健康者は総出で砂嚢をつくり...
石川欣一 「比島投降記」
...町中総出で」沈黙が来た...
梅崎春生 「幻化」
...課員総出で力をあわせて...
海野十三 「四次元漂流」
...村中総出で入海に船を浮べ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...女給が総出で取り巻くは...
田中英光 「オリンポスの果実」
...眼鏡の老婆や小娘たちや百姓が総出で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...家内総出であって...
津村信夫 「月夜のあとさき」
...外は天幕総出で立聞く気はい...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...船の人は総出で、茂太郎の踊りを見に集まりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから村中総出で...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんな晩、らんぷや行燈(あんどん)の下で、てんでの夜業をしていた家々の奥のものが、夜のお茶受けに、近所にはばかりながら買いにやるのだが――立食旦那の家内では、総出で、夜更けの屋台店に立並(なら)んでいる...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...ロンドンにいらっしゃる日本の奥様が総出で着物を着せて下さいました...
三浦環 「お蝶夫人」
...彼ら総出で何とも知れぬ大声で噪(さわ)ぎ立て...
南方熊楠 「十二支考」
...何しろ一家総出ですからなかなかの賑わいです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...村の者は総出で駅に集っている...
横光利一 「欧洲紀行」
...犬目付や町奉行の手が総出で...
吉川英治 「大岡越前」
...このたびは店の者どもも総出でこちらに出向いておりまする」「来たらなぜ筑前の所へも...
吉川英治 「新書太閤記」
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