...綿のような疲労が全身をひきずり込むようで...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...下には蒲団の綿のような密雲が...
海野十三 「怪塔王」
...食べられるお菓子の綿のように白くふんわり空に浮いていて...
太宰治 「風の便り」
...途中から霏々として降り出した綿のような雪さえも...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...綿のように柔らかい...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...四五日来(らい)の強行軍と、食糧不足のために、綿のように、疲れ切った皆の頭脳(あたま)に、この近くなるに連(つ)れて激しくなる銃声を聞いて、引き締まるような緊張味を感じて、自(おの)ずと自分の足音さえが鼓膜に響くように思われたときであった...
徳永直 「戦争雑記」
...雨交りの綿のようなのが降り初めた...
豊島与志雄 「叔父」
...彼は海綿のように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...真綿のように透いてきて...
豊島与志雄 「波多野邸」
...身体の疲れきっているのは綿のようであろうとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...担架(プランキアル)で運ばれて来たあの血綿のような塊を見ないわけじゃなかったろ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...手織木綿のような手固さと渋さを愛された英国のウォーステッドという古風なもの...
久生十蘭 「ハムレット」
...彼女は綿のように疲れてしまった...
平林初之輔 「人造人間」
...私は一眼見て完全に綿のように征服された...
平林初之輔 「秘密」
...すみ切った空を流れて行く綿のような雲を眺めました...
北條民雄 「すみれ」
...体が綿のようになっている...
森鴎外 「雁」
...綿のようなプラターヌの花が絶えず舞い落ちて来て...
横光利一 「静安寺の碑文」
...綿のように疲れた体を...
吉川英治 「三国志」
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