...若殿様はまた詩歌管絃(しいかかんげん)を何よりも御喜びなさいまして...
芥川龍之介 「邪宗門」
...佐助は鯛のあら煮(に)の身をむしること蟹蝦(かにえび)等の殻(から)を剥(は)ぐことが上手(じょうず)になり鮎(あゆ)などは姿を崩(くず)さずに尾の所から骨を綺麗(きれい)に抜(ぬ)き取った〕頭髪(とうはつ)もまた非常に多量で真綿のごとく柔くふわふわしていた手は華車(きゃしゃ)で掌がよく撓(しな)い絃を扱うせいか指先に力があり平手で頬を撲(う)たれると相当に痛かった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...それの調子を合わせながら針金の絃(げん)をチリチリ鳴らしているのです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...どうもただ楽器から美しい旋律や和絃を引出しているというだけの感じしかしない場合が多いようである...
寺田寅彦 「断片(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...それでも彼は鶫(つぐみ)のように口笛を吹いて管絃楽の各楽器を真似(まね)ながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...十三絃(じゅうさんげん)を南部の菖蒲形(しょうぶがた)に張って...
夏目漱石 「虞美人草」
...とのごほしと唄(う)とうた……上方唄(かみがたうた)の台広(だいびろ)の駒(こま)にかかる絃(いと)は...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...解けないやうにあなたのその小さな體の同じ場所にある絃に結び付けられてゐるやうなのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...斷ち切られた縁(えにし)の絃(いと)を嘆いた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...絃歌のさんざめきが絶えなかった...
正岡容 「寄席」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...敵営中に金色の鼠ありて弓絃を皆断ったので大勝利となり...
南方熊楠 「十二支考」
...併し、常磐津、長唄、管絃楽と、能がかりな科白とオペラの合唱のようなものとの混合(コンビネーション)は、面白い思いつきと云う以上、何処まで発育し得るものであろう...
宮本百合子 「印象」
...夜に入ば烟火戯光映照波絃歌相和...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...絃は鳴りはじめた...
吉川英治 「新書太閤記」
...竹之丞さんの絃がわるいのでござんす...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...百絃(げん)の琴を一時に断つように...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...わずか四つの絃(いと)に...
吉川英治 「親鸞」
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