...終に全く失明して口授(くじゅ)代筆せしめて完了した苦辛惨憺を思えば構想文字に多少の倦怠のあるは止むを得なかろう...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...終にその規定によりて語法を定めぬ...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...終に金をと思ひ定めて...
大町桂月 「碓氷峠」
...吉濱、勝山(かちやま)を經て、檢儀谷原といふ處にいたりて、終に袂を分つ...
大町桂月 「房州の一夏」
...終に今日見る如き数十万種の動植物が出来たが...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...終に貧富の懸隔が甚だしくなり...
丘浅次郎 「人類の将来」
...終には食時毎にタカヂヤスターゼを飲まねば飯が消化せぬ様な人も生ずる...
丘浅次郎 「人類の将来」
...終に今日の状態までに達したのである...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...始終にこにこ微笑んで...
太宰治 「愛と美について」
...終に斯様な処に来なければならぬようにするような...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...其の多數の反對に遇ふて國務を擧ぐる能はざるに至て終に表を捧げて罪を闕下に待つの擧に出でたるものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...実際ミリエル司教がその臨終に立ち会っていられたかも知れない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...終に非風氏の方へ籤(くじ)が落ちて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...終に軽々と成り放しになつて...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...終にはじれ出して...
眞山青果 「茗荷畠」
...終に臨んで、自分が甚だ遺憾に思ふのは、いろ/\の事情で、最初自分が企てた批評とは全然違ふ粗末なものが出來上つてしまつた事だ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...鋳たらの字終に目を尊ぶの習を免れず...
山路愛山 「詩人論」
...「臨終にこう申しました」とたつ女が脇から云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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