...素直な子供でもいったような無邪気な明るい声だったから...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...きょう見る山はもっと素直な大きさと豊かさとをもって静かに君をかきいだくように見えた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...不断はまことに素直な市井人(しせいじん)として...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...諸卿(しょけい)の素直なる御賛同を得たるも...
太宰治 「花吹雪」
...素直なところが一つも無くて...
太宰治 「春の枯葉」
...と素直な返事だけでも...
太宰治 「HUMAN LOST」
...ただ讀者の素直な心情を待つばかりであります...
太宰治 「『富嶽百景』序」
...玉音は顔だちも美しく素直な女だったので...
田中貢太郎 「法華僧の怪異」
...氣風は、素直な、まことに良い男です」谷五郎を娘の聟に選んだ六兵衞の氣持はよく解ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女の素直な心で率直に実感することはできなかったろう...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...素直なこの従妹(いとこ)がだいすきだった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...あれは本心の素直な人にでなければ見られない顔です...
平林初之輔 「謎の女」
...それでも飽くまで素直な性(たち)なので...
森鴎外 「雁」
...その言葉を今の夫人は以前のように素直な心で受け取ることが出来ない...
矢田津世子 「女心拾遺」
...さすがに昔のは素直な出来で...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...氷島人(イスランデエ)等が家族へ送るあらゆる手紙の定まり切つた型通りの極く素直な調子で認めてあつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...そしてこの人の眸(ひとみ)にはかつて見られたことのない素直な自己への反省がありありと眼のうちに往来していた...
吉川英治 「黒田如水」
...女が素直な返辞をしないために...
吉川英治 「親鸞」
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