...納屋で古い荷物を見つけた...
...来月、納屋を改築する予定がある...
...私たちは納屋に入って隠れていた...
...祖父は納屋で作業をしている...
...夕暮れ時、納屋からラクダが出てきた...
...また主イエスは「鴉を思い見よ稼(ま)かず穡(か)らず倉をも納屋(なや)をも有(も)たず...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...それから菊畑の中の納屋を姉弟たちの当分の住居として指定してやつたのである...
太宰治 「清貧譚」
...右の納屋の前の大きな柿の木の下でおばあさんが豚の飯米をつくっていた...
壺井栄 「大根の葉」
...田舎道(いなかみち)を歩いていると道わきの農家の納屋の二階のような所から...
寺田寅彦 「糸車」
...納屋大小家幾棟か有って居ることを誇ったりしたが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...三十一そこで弁信が立ちどまっていると、走り来って、ほとんどぶっつかろうとして、危(あや)うく残して避けたその人が、「まあ、あなたは、弁信さんじゃないの」「そういうあなたは、お嬢様でございましたね」「あ、なんだって弁信さん、今時分、こんなところを一人歩きをしているのです」「それは、私から、あなたにお尋ねしたいところなのです、あなたこそ、どうして、今時分、こんなところへ、お一人でおいでになりましたのですか」「エエ、わたしはね……逃げて来たのよ」「火事でございますね」「エエ」「火事は、お屋敷うちには違いございませんが、どなたかのお住居(すまい)ですか、それとも納屋か、厩(うまや)か、土蔵か、物置かでございましたか」「あのね、弁信さん、火事は本宅なのよ」「御本宅――」「エエ、そうして、わたしの屋敷へも移るかも知れない、あの火の色をごらん」「それは大変でございます、それほどの大変に、どうして、あなた様だけがお一人で、こっちの方へ逃げておいでになったのですか、あとのお方には、お怪我はありませんか」「それは知らない、わたしは怖いから、わたしだけが逃げて来ました」そういって、お銀様は立ちどまったままで、後ろを顧みて、竹の藪蔭(やぶかげ)から高くあがる火竜の勢いと、その火の子をながめて、ホッと吐息をついた時、弁信の耳には、それが早鐘(はやがね)のように聞え、その口が、耳までさけているように見えましたものですから、「ああ、お嬢様、あなたは怖ろしいことをなさいましたね」「ええ」「あなたは、いけません、それだから、私が怖れました、ああ、今や、その怖れが本物になりました」「何を言ってるの、弁信さん」「お嬢様、あなたこそ、何を言っていらっしゃるのです」「わたしは何も言ってやしない、ただ、怖いから逃げて来たのよ」「火事が怖ろしいだけではございますまい、あなたのお胸には、良心の怖れがございます」「何ですって」「ああ、あの火事の知らせる早鐘よりも、あなたのお胸の轟(とどろ)きが、私の胸に高く響くのはなにゆえでしょう、あの火事の炎の色は見えませんけれど、あなたの息づかいが、火のように渦を巻いているのが聞えます」「弁信さん、出鱈目(でたらめ)を言ってはいけません、誰だって……誰だって、こんなに急いで来れば動悸(どうき)がするじゃありませんか、そんなことを言うのはよして頂戴、そうでなくってさえ、わたしは怖くてたまらない」「何が、そんなに怖いのでしょう、火事は家を焼き、林を焼くかも知れませんが、人の魂を焼くものではありません」「だって、だって、弁信さん、お前は眼が見えないから、それで怖いものを知らないんでしょう」「怖いのは、火事ではありません、人の心です」「いやなこと言わないようにして下さいよ」「本当のことを言っているのでございます、私には、火事の火の色は見えませんけれども、心の火の色が見えます」「今は、そんなことは言わないで頂戴」「そうして、お嬢様、あなたは、これからどこまでお逃げなさるつもりですか」「そうでしたね、こんなに逃げたって仕方がありませんわね、それがどこまで逃げられるものでしょう」「わたしと一緒にお帰り下さいまし」「まあ、ゆっくりしておいで、あの火事をごらん、まあ、なんて綺麗(きれい)な火の色でしょう」お銀様と、弁信は、もつれるように並んで歩きながら、広い竹藪(たけやぶ)の中の小径(こみち)を通って笹の間から、チラチラと見える火の勢いがようやく盛んなのを前にして、やがて藪を出ると、そこは、だらだら下りの小高いところになっていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...」吉三郎はかう云ひ乍ら納屋のやうに見える裏口の戸を開けた...
長與善郎 「青銅の基督」
...「あの紐はなんだ」納屋の二階から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「重い箱を納屋の二階の手摺の上に載せ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...加納屋を見張らせて居た八五郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一時が打った誰もよく眠ったのだろう五万里も先きにある雪崩(なだれ)のような寝息がきこえる二時になっても三時になっても私の机の上は真白いままだ四時が打つと炭籠(すみかご)に炭がなくなる私は雨戸をあけて納屋(なや)へ炭を取りに行く寒くて凍りそうだけれども字を書いている仕事よりも炭をつまんでいる方がはるかに愉しい飼われた鶯(うぐいす)が...
林芙美子 「生活」
...いつ見ても納屋の籬垣(ませがき)から往還へ首を突きだして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...六時迄押して、納屋は、殆んど了った...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...修繕する以前には納屋(なや)でした...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「僕等の納屋生活なんて...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...牛車の御者は納屋の従業員でゞもあるG――と呼ぶ親孝行で評判の若者であつた...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...すぐ納屋の中へ飛び込んで行った率八は...
吉川英治 「江戸三国志」
...浜納屋(はまなや)囲いの軒並を離れてしまった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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