...お客さんが来ると器用な手つきで紅を茶碗に刷いていた...
上村松園 「京のその頃」
...水平線から紅色の夕焼が立ちのぼり...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...「じゃ、今度は、その赤インキの文字を、紅色の、臙脂(えんじ)色の、派手な井桁模様の着物と置き換えてみましょう...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...蕃紅花(サフラン)の花を摘んでは銀皿に盛って...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...雪子は紅茶を飲みながら新聞を読んでいたところであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...紅と白との市松格子(いちまつごうし)の伊達巻(だてまき)を巻いてぎゅうッと胴がくびれるくらい固く緊(し)め上げ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...無論それは紅葉を指して居た...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...この紅を使った人は死ぬかも知れないワ」「まア」「ちょっと待ってね」勇美子は棒紅を持って飛出してしまいました...
野村胡堂 「身代りの花嫁」
...私は何も塗らない、ぼんやりとした顔を見ていると、急に焦々として、唇に紅々と、べにを引いてみた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...熱い紅茶を持ってきて...
久生十蘭 「キャラコさん」
...赤色の美花を攅簇して開く(故に紅繍毬あるいは珊瑚毬の名もある)熱国の常緑灌木で我が内地には固(もと)より産しない...
牧野富太郎 「植物記」
...頬の淡紅は化粧だし...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...それよりも「紅花(べにばな)」の産地として特に聞え...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...妾はいつの間にか美紅姫が今まで着ていた寝巻と着かえて...
夢野久作 「白髪小僧」
...この時もし妾に今までの美紅の心が少しでも残っていたらば...
夢野久作 「白髪小僧」
...真紅(まっか)な植物の根元を目がけて...
吉川英治 「江戸三国志」
...紅の旗がうごいた...
吉川英治 「三国志」
...口紅の色さえ、光っている...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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