...まだ模糊とした蒸気に掩はれてゐる近所の建物よりは遥に高い家が一つ...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...糊(のり)の落ちた小弁慶の単衣物に算盤珠(そろばんだま)の三尺をぐるぐる巻きつけたのも...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...前もって糊を塗っておき...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...すべて糊口の途を失って路頭に迷わねばならない」誰か太い野良ごえで叫んだものがいた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ソシテ七十七歳ノ今デモ明ケ方ニアノピイピイト云ウ蟋蟀ノ声ヲ思イ出スト、アノ糊ノ匂イ、アノ乳母ノ物ノ云イ振リ、アノゴワ/\シタ寝間着ノ肌ザワリガ蘇(よみがえ)ッテ来ル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...○人おのれの他に及ばざる事を知って然も学ぶの意なく唯欺いて一時を糊塗せんと欲するや其の為す処のものこれを模倣となす...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...僅かばかりの賃仕事をして居たのですけれどもそれで糊口の出來ないのは勿論のことであります...
長塚節 「教師」
...糢糊として僅かに辨ず可きの所...
長塚節 「草津行」
...封じ目を鄭寧(ていねい)に糊(のり)で貼(は)り付けてあった...
夏目漱石 「こころ」
...それほどでもなくってよ」と答えた御米は糊を含ました刷毛(はけ)を取ってとんとんとんと桟の上を渡した...
夏目漱石 「門」
...血糊(ちのり)の使い方と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...糊口(ここう)の道なきをいかんせん...
福沢諭吉 「学問の独立」
...指ざす彼方(かなた)は模糊(もこ)とした想像であり...
本庄陸男 「石狩川」
...彼岸は模糊(もこ)として砂漠につづき...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...併し模糊(もこ)などと云ふ語はどの新聞を見ても「も」の字が米へんになつて居りますが...
森鴎外 「假名遣意見」
...弁天の朱塗の祠(ほこら)が模糊(もこ)として靄(もや)の中(うち)に見える頃であった...
森鴎外 「雁」
...糊にする生麩(しやうふ)が出來た...
柳田國男 「食料名彙」
...刀の血糊(のり)をふきながら呟いた...
吉川英治 「御鷹」
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