...簑を敷いて腰を下す者もふえた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...夫(をつと)は蓑笠(みのかさ)稿脚衣(わらはゞき)すんべを穿(はき)(晴天(せいてん)にも簑(みの)を着(きる)は雪中農夫(のうふ)の常也)土産物(みやげもの)を軽荷(かるきに)に担(にな)ひ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...やがてまた私の心も……簑虫九月初めだといふのに...
薄田泣菫 「独楽園」
...簑虫はひもじいものが食にありついたやうに...
薄田泣菫 「独楽園」
...われのみ簑(みの)を着して船頭ならびに爾余(じよ)の者とは自らかたち分明の心得わすれぬ八十歳ちかき青年...
太宰治 「二十世紀旗手」
...飯ばかりの飯をかむ・おばあさんが自慢する水があふれる・いつかここでべんたうたべた萱の穂よ・笠きて簑きて早乙女に唄なく・笠をぬぎしつとりと濡れ・ふるもぬれるも旅から旅で・禿山しみじみ雨がふるよ・合羽きるほどはふらない旅の雨ふる・青葉に雨ふりまあるい顔六月廿一日暮れきるまへに帰庵した...
種田山頭火 「行乞記」
...そんな人は脇目にはこの簑虫と変ったところはなかったかもしれない...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...簑の上端から黒く光った頭が出ていた...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...そこから別の枝に移って今度は逆に上の方へ向いて彼の不細工な重そうな簑を引きずり引きずり這って行くのであった...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...簑笠(みのかさ)で田も植えねばならぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...(明治四十二年 六月十五日)田圃の簑笠朝から驟雨性(しゅううせい)の雨がざあと降って来たり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...兼て子規氏から聞いていた蕉門の猿簑(さるみの)集が句柄が最もよいという事を思い出して...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...猿簑を熟読した事を話したら...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...明治四十四年九月二十三日簑笠(みのがさ)をつけた本陣に船頭をたのんでひどい吹きぶりのなかを島へわたった...
中勘助 「島守」
......
野口雨情 「朝おき雀」
...簑の裾(すそ)を浸し...
本庄陸男 「石狩川」
...」簑(みの)を着て通りかかる人が笑って云いました...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...簑田平七正元(みのたへいしちまさもと)...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
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