「簇生」の意味
多くのものが密集して生えること
「簇生」の例文(場面別)
- 生物学この地域では、特定の種類の菌類が簇生していることが観察された。
- 園芸庭の一角に簇生する野草が、自然の美しさを引き立てている。
- 文学彼の詩には、簇生するイメージが繰り返し登場し、読者に深い印象を残す。
小説での「簇生」の使い方
...そんなところに偶々(たまたま)シメジと呼ぶ白い茸が早く簇生(そうせい)していることがあるので...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...祠畔に銀杏の大木あり、十數幹簇生して、一樹を成す...
大町桂月 「小利根川の櫻」
...簇生している樹々の下に...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...腰部のみ長毛簇生(ぞくせい)す...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...たとえば被毛の点……短く滑らかにして密なるも腰部のみ長毛簇生(ぞくせい)す...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...嶺雲などといふ評論家が雨後の筍のやうに簇生(ぞくせい)して...
田山録弥 「明治文学の概観」
...葡萄(ぶどう)ぐらいの大きさの疣(いぼ)が一面に簇生(そうせい)していて...
寺田寅彦 「柿の種」
...とにかくうすら寒い時候に可愛らしい筍をにょきにょきと簇生(そうせい)させる...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...それまでは藤棚から干からびた何かの小動物の尻尾のように垂れていた花房が急に伸び開き簇生(そうせい)した莟(つぼみ)が破れてあでやかな紫の雲を棚引かせる...
寺田寅彦 「五月の唯物観」
...その黄色い部分から一面に毛のようなものが簇生(ぞくせい)することがある...
寺田寅彦 「自由画稿」
...頂上を見ると黄色がかった小さい花が簇生(ぞくせい)しているが...
寺田寅彦 「病室の花」
...一面に簇生(そうせい)して来た...
徳田秋声 「縮図」
...喬木簇生して奇矯秀溷...
長塚節 「草津行」
...円屋根(キューポラ)と尖塔(ミナレット)を持った輪奐の美を誇るモスクが簇生しているが...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...菱や水蓮が水面も見えないほど簇生している...
久生十蘭 「肌色の月」
...簇生(そうせい)していて相互関係の動きと根本に統一がない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...請看簇生浅紫花...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...大小の開港場成金(なりきん)は横浜に簇生(ぞくせい)していたが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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