...宿坊を出る時に、一ヶ月の馴染を重ねた納所先生は、柔かい白い餅に、細かに篩つた、稍青味を帶びた黄粉をつけて、途中の用意にと持たして呉れた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...吸気は胸の拡張と関係し空気は篩骨のくし状板を通して頭蓋骨内に入り...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...ニュースの核心と最後的な篩(ふるい)にかけられた粒選りの部分...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...道ばたで薄ぎたないシナ人がおおぜい花崗石(みかげいし)を細かく砕いて篩(ふるい)で選(よ)り分けている...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...糠(ぬか)を篩(ふる)いながら講義を聞く生徒もあるべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...お袋は顏から衣物から埃のやうに粉を浴びて莚の上で箱篩の手を動かして居る...
長塚節 「芋掘り」
...女房(にようばう)は忙(いそが)しい思(おも)ひをしながら麥(むぎ)を熬(い)つて香煎(かうせん)も篩(ふる)つて置(お)いた...
長塚節 「土」
...長火鉢(ながひばち)の灰を篩(ふる)っていた作(さく)が...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...篩(ふるひ)をもつて追つかけていきました...
新美南吉 「かぶと虫」
...充分に灰を篩(ふる)わせた...
羽志主水 「越後獅子」
...更にその青年や女性が自分たちの時代として経て来た歴史の性格などがそれとこれとをきりはなして篩(ふるい)にはかけられないような溶け合いかたで刻々に躍動している...
宮本百合子 「家庭創造の情熱」
...篩った粉を入れて捏(こ)ねて固ければ牛乳で少し緩(ゆる)めて小さくちぎって掌(てのひら)でグルグルと細長くちょうど親指位の太さに円(まる)めて...
村井弦斎 「食道楽」
...それへ大匙四杯の牛乳を少しずつ加えて別にメリケン粉大匙五杯に焼粉(やきこ)を大匙半分と交ぜて篩(ふる)って今の物へ軽くザット混ぜて...
村井弦斎 「食道楽」
...だから篩の目から出ずにしまつたものが...
柳田國男 「食料名彙」
...蕎麥を篩にかけて殘つた滓がメクソだと謂つて居る(風俗畫報二三〇號)...
柳田國男 「食料名彙」
...その追憶の中からコントになりさうな幾つかの世相や社會斷片を拾つて篩にかけてみます...
吉川英治 「折々の記」
...だんだん篩(ふるい)にかけられて...
吉川英治 「魚紋」
...篩(ふるい)だの奥には又ぎっしり俵(たわら)が積み込んであるが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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