...竹箒を手に採つて庭を掃き始めた頃は東の空にお定りの暮色が立つて榛の木の上に初冬五日の月が見えてきた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...名にしおはば都の空のちりほこり箒銀杏の掃くよしもがなこの歌はどうだ』と云へば...
大町桂月 「新武藏野の櫻」
...その調製品を湯に入れて割り竹製の精巧な小箒(こぼうき)でまぜるのであった...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...これ」老人は箒(ほうき)を中へ入れようとしたが...
田中貢太郎 「春心」
...あの箒(ほうき)の老人が傍へ箒をもたせかけて腰をかけていた...
田中貢太郎 「春心」
...軒に吊した籠や箒(ほうき)やランプの笠を吹き...
寺田寅彦 「やもり物語」
...まめまめしく立ち働いて秀子に箒一つ持たせなかった...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...箒草を中途から伐り放したやうに枝を擴げた欅の木がそこにもこゝにもすく/\と突つ立つて居る...
長塚節 「芋掘り」
...おいよさんが箒を取りに来た時は私はまだ熟睡して居たらしかつた...
長塚節 「隣室の客」
...箒(ほうき)で敲(たた)けば煎餅(せんべい)を折るような音がする...
夏目漱石 「野分」
...箒(ほうき)に馴染(なず)まない地面は小石交(まじ)りに凸凹(でこぼこ)していた...
夏目漱石 「道草」
...食卓の上を大きな羽箒(はぼうき)でサッとひと撫(な)で...
久生十蘭 「キャラコさん」
...今宵(こよい)は地球と箒星とが衝突すると前からいうて居たその夜であったから箒星とも見えたのであろうが...
正岡子規 「熊手と提灯」
...表の大地は箒木目(ははきめ)立ちて塵(ちり)もなく...
三宅花圃 「藪の鶯」
...箒売は土間の真中に突立ったまま唖然となって...
夢野久作 「近世快人伝」
...きれいに箒目さえ立っていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...箒(ほうき)ノ頭(かみ)さま...
吉川英治 「私本太平記」
...源氏物語もこの「空蝉」や「箒木(ははきぎ)」や「夕顔」の帖などは...
吉川英治 「新書太閤記」
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