...……時にこれを君に見せたかしら?」彼は机の抽斗(ひきだし)から白い天鵞絨(びろうど)の筐(はこ)を出した...
芥川龍之介 「彼 第二」
...時鳥(ほととぎす)を描(か)いた筐が一つ...
芥川龍之介 「好色」
...僕の桟敷(さじき)へ通つたのは「花筐(はながたみ)」か何かの済んだ後...
芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」
...媼は壁の前なる筐(はこ)を探りて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...愚(おろか)な卒(そつ)が藥筐(くすりいれ)の火藥(くわやく)のやうに...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...決して決して人に見せてはならぬぞ」と臨終の床で渡された小さい手筐(てばこ)があります...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...手筐の底にもう一つ...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...もう一度手筐を平次の方へ押しやりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...多分手筐(てばこ)を奪ひ取る爲に引倒したのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「皆樣御使の小菊を一枚頂戴いたしたうございます」「――」若葉は默つて手筐(てばこ)の中から一と束(たば)の小菊を取出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手筐(てばこ)の中には万一の場合のために...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...草地の上に突つ立つた黒筐柳(くろはこやなぎ)や白樺や白楊などの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...未だ筐底に蔵めてゐる...
正岡容 「根津遊草」
...御免を蒙って其は私の筐底(きょうてい)ふかく蔵すことにいたしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...楽器の筐(はこ)も砕くるようなる音をせさせ...
森鴎外 「文づかい」
...これらの引札類は今も好事家(こうずか)の筐底(きょうてい)に蔵されているが...
山本笑月 「明治世相百話」
...『花筐(はながたみ)』にしておきなさい」(宇佐元緒氏談)◇当時四国で一番と呼ばれた喜多流の謡曲家池内信嘉氏が或る時...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...ふかく筐底(きょうてい)に秘めて...
吉川英治 「剣の四君子」
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