...筐には薄い香色の水が...
芥川龍之介 「好色」
...かの人筐(かたみ)の底に藏(をさ)めて持ちたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...第九回の文展に出した「花がたみ」は謡曲花筐(はながたみ)に取材したもので...
上村松園 「画道と女性」
...大事に筐底(きょうてい)深く蔵して置いたほうが...
太宰治 「兄たち」
...謂(い)わば筐底(きょうてい)深く秘めたる作品があったので...
太宰治 「ろまん燈籠」
...本能的に枕元の手筐を見ると...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...大変な流行になって来た一閑張の手筐(てばこ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...とてもこの手筐を妻恋坂までは持って参れません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前さんはどうするつもりなんだい」「私はこの桐の空筐だけ持って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...多分手筐(てばこ)を奪ひ取る爲に引倒したのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...父親の手筐(てばこ)から鍵を盜んだのがあの娘に違ひないと氣が付いたよ」「――」「兵三郎を殺したのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...金筐(ばこ)と財宝を荷駄につけて京都へ転住を決行している...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...人を蔵(おさむ)るの筐(はこ)なし...
福沢諭吉 「経世の学、また講究すべし」
...形見筐(ロケット)一つ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...この歌にては桑の葉を摘(つ)み入れる筐(かたみ)の類かと見ゆるが不審に存候...
正岡子規 「人々に答ふ」
...支那でも『論衡』に鼠一筐(きょう)を渉(わた)れば飯捐(す)てて食われず...
南方熊楠 「十二支考」
...物言わぬ夫の遺筐(いきょう)を...
宮崎湖処子 「空屋」
...楽器の筐(はこ)も砕(くだ)くるやうなる音をせさせ...
森鴎外 「文づかひ」
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