...そして筍(たけのこ)の皮を剥(は)ぐように幾枚もの紙を剥がすと真黒になった三文判がころがり出た...
有島武郎 「カインの末裔」
...これからは根曲竹の筍が美味になる...
石川欣一 「可愛い山」
...何から何まで筍づくめの料理を出されて...
石川欣一 「可愛い山」
...――そこで黒い筍は号令でもかけたかのように...
海野十三 「流線間諜」
...むこう側は女の髪をふり乱したような緑樹を戴(いただ)いた筍(たけのこ)に似た岩が層層として聳(そび)えていた...
田中貢太郎 「岩魚の怪」
...裏の雑草の中から、小さい筍が一本、によこりと伸び出てゐた、すまないとは思つたが、煮て食べた、うまくはなかつたが新鮮を味つた...
種田山頭火 「行乞記」
...・雑草すゞしく人声ちかづく・すくすくと筍のひたすら伸びる・暮れるとひやつこい風がうら藪から・けさは鶯がきてこうろぎも鳴く・炎天...
種田山頭火 「其中日記」
...(改作一句)・月夜の筍を掘る或る日或る家にてやたらにしやべればシクラメンの赤いの白いの三月三十日晴れてうららか...
種田山頭火 「其中日記」
...筍のうまさを満喫することだらう...
種田山頭火 「其中日記」
...蕗から筍へ、――私の季節のうつりかはりである...
種田山頭火 「其中日記」
...窓の筍――若竹になりつゝあつたのを切り採つた...
種田山頭火 「其中日記」
...あの筍が今にずんずん伸びるだろうとか...
豊島与志雄 「香奠」
...青筋を立てて研究しているようなものだ」「じゃこの筍も気違の画工(えかき)が描いたんだろう」「ハハハハ...
夏目漱石 「虞美人草」
...「これが辻堂の後の筍岩(たけのこいわ)だ」と空善の指は絵図面を這います...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...筍の皮をむいてゐる家内が帰りのはやいことにおどろいた...
牧野信一 「五月六日」
...その幼嫩(ようどん)なる時はすなわち筍にして筍の外を包みてこれを保護する鞘を※という...
牧野富太郎 「植物記」
...この祭いつも卯の花くだしにて鶯(うぐいす)も老て根岸の祭かな修復成る神杉若葉藤の花引き出だす幣(ぬさ)に牡丹の飾り花車(だし)筍(たけのこ)に木の芽をあへて祝ひかな歯が抜けて筍堅く烏賊(いか)こはし不消化な料理を夏の祭かな氏祭(うじまつり)これより根岸蚊(か)の多き(五月十八日)十○前にもいふた南岳(なんがく)文鳳(ぶんぽう)二人の『手競画譜』の絵について二人の優劣を判じて置いたところが...
正岡子規 「病牀六尺」
...筍蕨侑レ杯山館夕...
山路愛山 「頼襄を論ず」
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