...それは内政上の事柄だから日本政府のとやかく言うべき筋合いではない...
高見順 「いやな感じ」
...紅い糸のような筋がぐるりに著いて...
田中貢太郎 「陸判」
...又もっと言論統制の正直な本筋から云って内務省にあるべきだろうが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...額(ひたい)には仔細(しさい)らしく三筋ばかりの皺(しわ)が畳んである...
中里介山 「大菩薩峠」
...これで人一倍の血筋の子供を仕立てようとするのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...虚空の大靈に頸筋を掴まれ無限の闇黒の彼方へ投げやられる次第を哀しげに語るのは...
中島敦 「狐憑」
...道筋(みちすぢ)には處々(ところ/″\)離(はな)れ離(ばな)れな家(いへ)の隙間(すきま)に小(ちひ)さな麥畑(むぎばたけ)があつた...
長塚節 「土」
...黒いものが幾筋も竪(たて)に刻んでいる...
夏目漱石 「虞美人草」
...御用の筋は?」三十五六のまだ壮年の武士でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...世外侯(せがいこう)の額の筋がピカピカとすると...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...じじっ毛のある頸筋(くびすじ)に冷たくあたったので振りかえると...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...十二月×日風が鳴る白い空だ冬のステキに冷い海だ狂人だってキリキリ舞いをして目のさめそうな大海原だ四国まで一本筋の航路だ毛布が二十銭お菓子が十銭三等客室はくたばりかけたどじょう鍋のようにものすごいフットウだしぶきだ雨のようなしぶきだみはるかす白い空を眺め十一銭在中の財布を握っていた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...新大納言典侍から帯各一筋...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...背筋のぴんと伸びた痩せた男が出し抜けに入ってきた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...つい忘れてくるんだから仕方がないじゃないか」といって青筋を立てた...
山之口貘 「雨あがり」
...なにかお咎(とが)めの筋があって...
山本周五郎 「風流太平記」
...いっこうその儀は、さしつかえはあるまい」「さらば、下野国(しもつけ)からの鎌倉街道は、ほぼ一と筋、さっそくですが、これよりお迎えに行(い)てまいりまする」「まあ、さは急ぐな...
吉川英治 「私本太平記」
...側には古びた手槍一筋寄せて...
吉川英治 「茶漬三略」
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