...今日は小説を書くために筆を執るつもりです...
...彼の小説は読者の心に深く響く言葉を筆を執ることで描き出している...
...愈筆を執る段になつて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...筆を執る勇氣がなく...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...筆を執るのには此家に居ては氣兼だからといつて翌朝から麩屋町の柊屋の靜かな一間を借りて移ることになつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...『二人女房』『紫』『多情多恨』次第に作者の興がつて筆を執る癖が抜けて来てゐる...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...まだ真に実際的の現実を理解し飲込んで筆を執るといふ態度の尠ないのは甚だ心細い...
田山録弥 「文壇一夕話」
...女が文筆を執ることは結構である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...筆を執る者はその文体を二重にも三重にも変える...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...病気とかいう時に門下の人が筆を執ることもあった...
中里介山 「生前身後の事」
...それぎり代助は筆を執る事を御免蒙つた...
夏目漱石 「それから」
...一体俺は筆を執るにあたつて成りゆきのことなどはあまり意に介しない放縦(ケヤレス・フリードム)に慣れてゐるのだがそんなに脆く行き詰るとは夢にも思はなかつたのさ...
牧野信一 「蔭ひなた」
...まつたくヤマが窺はれなければ筆を執る術のあらう筈もなかつた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...この筆を執る意味もなくなると眼を据えて十日も前から凡てのものをぼつばつ読みはじめて...
牧野信一 「浪曼的月評」
...再び欧文の著述に回らぬ筆を執ることにしたい...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...それは何故かといふに君が筆を執る際は必ず姓名共に別名を用ひて居ること...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...私は私の筆を執るべき時に達したと思う...
柳宗悦 「工藝の道」
...我等は猶筆を執る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...詩人は此(この)室で創作の筆を執ると見えて古風な黒塗のきやしやな机が一つ窓近く据ゑられてあつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...昨日私は先生について筆を執る事を約した...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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