...彼(女)はその日常生活の末々端々にいたるまで女子として行動し――そして売春婦として存在することによつて...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...春琴は佐助と夫婦らしく見られるのを厭(いと)うこと甚(はなはだ)しく主従の礼儀(れいぎ)師弟の差別を厳格にして言葉づかいの端々(はしばし)に至るまでやかましく云い方を規定したまたまそれに悖(もと)ることがあれば平身低頭して詑(あや)まっても容易に赦(ゆる)さず執拗(しつよう)にその無礼を責めた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...ほんの些細(ささい)な端々(はしばし)にもよく現われているように感じた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...ほんの些細な端々(はしばし)にもよく現はれてゐるやうに感じた...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...午後三時頃の温かい光線が衰弱した神経の端々まで沁みわたって...
種田山頭火 「夜長ノート」
...その日のうちにうっかりと口を滑らした言葉の端々までが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...金属的な黄色い声の端々(はしばし)に...
火野葦平 「花と龍」
...乱れ書きにした端々にまで人を酔わせるような愛嬌がこもっているこの片(ひら)以外の物はもう見ようともされないのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...聞けば胸のみ騒がるるお万があの詞(ことば)の端々(はしばし)...
森鴎外 「そめちがへ」
...国の端々(はしばし)には今でもそういう場所がまだ少しは残っている...
柳田国男 「海上の道」
...深い感激と讃歎とを表現しようとした言葉の端々(はしばし)から...
柳田国男 「海上の道」
...手振(てぶ)り歌言葉の端々(はしばし)が...
柳田国男 「海上の道」
...時々は思い出した端々を人に話すことができるというのは...
柳田国男 「故郷七十年」
...これも西は九州の端々と...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...どうか御容赦を」言葉の端々に滲み出る妻への愛情...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...その端々、隅々から赤や、青や、茶色の焔がポーッと燃え上るたんびにそこいら中が明るくなって、又、前にも増した暗黒を作って行く物すごい光景を、薄板工場の中から湧き起るケタタマシイ雑音の交錯が伴奏しつつ、星だらけの霜の夜を更けさせて行く...
夢野久作 「オンチ」
...ところで作者(わたくし)はよくものしり顔に古書の端々を引きあいにもちだすが...
吉川英治 「私本太平記」
...それが残した影響の端々は...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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