「立」の意味
立つこと
小説での「立」の使い方
...匙(さじ)加減や見立違ひで人を殺しておいて詫言(わびごと)一つ言つた事のない医者にとつて...
薄田泣菫 「茶話」
...しがらみとなって瀬々を立ち切るという壮観であった...
太宰治 「新釈諸国噺」
...鼠(ねずみ)色にぼかされた四辺(あたり)の物象の中にみょうにきわ立って見えた...
田中貢太郎 「赤い花」
...幸子はこう云う時に妙子がいたら適当に諧謔(かいぎゃく)を弄(ろう)したりして座を浮き立たせてくれるのに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ふらりと立ち去ってゆく...
豊島与志雄 「ものの影」
...そして、袴の股立(ももだち)をとり、襷をかけて、刀へ手をかけて、立上った...
直木三十五 「南国太平記」
...昔京極家の城跡であったということですから――ひとつその京極家から出立しての実例について見ようではありませんか」「なるほど」「このお雪さんという子が仮住居(かりずまい)にしているところに...
中里介山 「大菩薩峠」
...物置のような今一つの部屋には細長い尻のとんがった壺が幾つも壁に立てかけてあって...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...気遣わしそうに立って来るのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それはとにかく私はいよいよ立候補と肚(はら)をきめると...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...この歌の作者の地位に立つべき者は少年なるか少女なるか...
正岡子規 「墨汁一滴」
...おのづから有機體説的考へ方の基礎の上に立つものであることが理解され得よう...
三木清 「歴史哲學」
...二十一日に隆ちゃんが出発したら四五日に立ちとうございます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...トモに立つているじやありませんか...
三好十郎 「肌の匂い」
...「君は失敬ですけれど正直な立派な方です...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...火のない御用提灯をふところに畳んで何処ともなく立ち去りました...
吉川英治 「江戸三国志」
...その間に立って相互のためよく将来の計にもあずかり...
吉川英治 「新書太閤記」
...門の前に立って暫くそれらを眺めていたが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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