...竊に莞爾として時の到らむとするを祝せしならむ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...竊に之を法皇に奏したり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...竊(ぬす)むにあらでは知るに由なし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...そしてそれに相違のないことを竊(そつ)と確めた上で...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...女房が竊(そっ)と睨(にら)んで...
泉鏡花 「歌行燈」
...一惡漢、金を竊まむとて、夜その家を燒く...
大町桂月 「十和田湖」
...照ちやんの臥床中春三郎が竊に不平を抱いてゐたのと反對に...
高濱虚子 「續俳諧師」
...阿部次郎氏がこの本を剽竊したと知らせて呉れた未知の人も多分その信者や道友の一人なのだろう...
戸坂潤 「読書法」
...裏面に於ては竊に吏黨を製造し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...私はちらと英子の顔を竊み見たきり...
豊島与志雄 「運命のままに」
...煩悶した結果遂に兄の同僚の二三の人に竊に判斷を求めた...
長塚節 「開業醫」
...それだから彼等(かれら)は他(た)の蹉跌(つまづき)を見(み)ると其(その)僻(ひが)んだ心(こゝろ)の中(うち)に竊(ひそか)に痛快(つうくわい)を感(かん)ぜざるを得(え)ないのである...
長塚節 「土」
...主人(しゆじん)はそれでも竊(ひそか)に人(ひと)を以(もつ)て木(き)の根(ね)を運(はこ)んだかどうかといふことを聞(き)かせて見(み)た...
長塚節 「土」
...戸口(とぐち)に近(ちか)く竊(ひそか)に下駄(げた)の齒(は)の趾(あと)を附(つ)けて置(お)いたり...
長塚節 「土」
...黄色(きいろ)な光(ひかり)が快(こゝろ)よく鮮(あざや)かに滿(み)ちて居(ゐ)る晩秋(ばんしう)の水(みづ)のやうな淡(あは)い霜(しも)が竊(ひそか)におりる以前(いぜん)から其(そ)の葉(は)は悉(こと/″\)くくる/\と其(そ)の周圍(しうゐ)が捲(まく)れ始(はじ)めて...
長塚節 「土」
...往々(おうおう)竊(ひそか)に資本を卸(おろ)す者ありといえども...
福沢諭吉 「旧藩情」
...只竊(ひそ)かにイルミネーシヨンといふ洋語の綴りや譯語を考へ込んだ...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...竊盗・姦淫・殺人は死刑に処する...
和辻哲郎 「鎖国」
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