...――その外まだ薄穢い食物店が沢山ある...
芥川龍之介 「上海游記」
...障子の切り張りや壁がみのはがれがよく目に付いて穢い...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...間もなく薄穢い二階建の葬具屋――十方舎へやって来ました...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...薄穢い粘土製のパイプを咥(くは)へて...
薄田泣菫 「茶話」
...こんな穢い子供もいましたという幼年及び少年時代の私の告白を...
太宰治 「東京八景」
...屋根裏の穢い所よ...
田中貢太郎 「青い紐」
...私はもともと穢い物で指を汚すのはいやでしたが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「五通」
...「太郎の死んだ日に穢い旅僧の鉄鉢を破ったところが...
田中貢太郎 「長者」
...穢い!………止めなはれ!」「えゝがな...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...「童貞みたいな穢いもん...
外村繁 「澪標」
...手先が穢いと云った...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...「穢い……その一言でつきる...
豊島与志雄 「別れの辞」
...穢い中にこそ本当の人間性があるのだとしたら……どうなるんです...
豊島与志雄 「別れの辞」
...穢い二階であつた...
長塚節 「開業醫」
...女は坐つた儘其稍穢い綿入の前を氣にして頻りに合せて居る...
長塚節 「開業醫」
...穢い漁師の女房等は海から搗布を刈つて来てはぶつ/\と火で焼く...
長塚節 「隣室の客」
...穢い眼鏡を鼻の先きに掛け...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...五十恰好の薄穢い服装(みなり)をした女が不機嫌な顔を突出した...
松本泰 「緑衣の女」
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