...それから稚児は観世音菩薩(くわんぜおんぼさつ)と現れ...
芥川龍之介 「槐」
...登志子自身に比べてもずっと幼稚なものにしか思えなかった...
伊藤野枝 「わがまま」
...故に日本人の間に開けた文明は幼稚単純をその特徴としていた...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...稚気をなしている千百の奇癖のまたの例に過ぎないと思って...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...ねばっこい褐色(かっしょく)の稚葉(わかば)と共に重厚な花をひらいて...
太宰治 「惜別」
...父祖の業を継(つ)ぐ目的で丁稚奉公に住み込んだ身の将来これを本職にしようという覚悟(かくご)も自信もあったのではなかったただ春琴に忠実である余り彼女の好むところのものを己(おの)れも好むようになりそれが昂(こう)じた結果であり音曲をもって彼女の愛を得る手段に供しようなどの心すらもなかったことは...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...科学的批評という観念自身がごく幼稚でありながら...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...才能と幼稚さとを共にそなえてる彼女に驚いた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そんな質問をしなくてはならぬような幼稚な生徒に...
直木三十五 「死までを語る」
...おたみの稚顔(おさながお)によく似た少女をつれているのを見て...
永井荷風 「ひかげの花」
...余りに稚気(ちき)満々たる誇負(こふ)を見たからである...
中島敦 「弟子」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...中学生じみた幼稚な興奮や...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...この小僧の幼稚な憂悶に打ち興じたあとで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...そこの松の木の下に棧敷をはってフタバ幼稚園...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...僧都も尼君も少納言も稚(おさな)い女王への結婚の申し込みはどう解釈すべきであろうとあきれているばかりだった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...深く素白な稚拙に返らうと...
吉川英治 「折々の記」
...――すべて稚(おさ)な子(ご)は...
吉川英治 「親鸞」
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