...『牡丹燈籠』は『書生気質』の終結した時より較(や)やおくれて南伝馬町の稗史出版社(今の吉川弘文館の横町)から若林蔵氏の速記したのを出版したので...
内田魯庵 「明治の文学の開拓者」
...稗史者流、殊に宗吾の事に附會して、漫りに蜃氣樓をかまへ、正信の眞相、長く埋沒せむとす...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...稗史に見えたる鎮西八郎為朝は...
高木敏雄 「比較神話学」
...松亭金水作の稗史(よみほん)である...
坪内逍遥 「十歳以前に読んだ本」
...博文館が帝国文庫という総称の下に江戸時代の稗史(はいし)小説の復刻をなし始めたのはその頃からであろう...
永井荷風 「十六、七のころ」
...身に帯びるそれも極(ご)く軽い細身(ほそみ)の大小より外(ほか)には物の役に立つべき武器とては一ツもなく、日頃身に代えてもと秘蔵するのは古今の淫書(いんしょ)、稗史(はいし)、小説、過ぎし世の婦女子の玩具(がんぐ)にあらずんば傾城遊女(けいせいゆうじょ)が手道具の類(たぐい)ばかり...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...一部の稗史(はいし)などに伝えられて居ります...
野村胡堂 「古城の真昼」
...稗史(はいし)はすべて説きあかすが...
服部之総 「新撰組」
...あれやこれやと古代の稗史小説を引合いに出して何か暗示を見つけるか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「そんなことを一概に云へるもんですか!」「あの中にある北条記の稗史めいたものゝうちに何某といふ領主が天主閣の楼上で烏天狗と問答をする――領主自身の不思議な手記がある筈だが...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...求道浄欣信士俗名河内山宗春文政六年七月廿二日宗俊の本名は近世実録全書所載の稗史小説と同じく「宗春」であると見える...
正岡容 「下谷練塀小路」
...ただしエリスの『古英国稗史賦品彙(スペシメンス・オヴ・アーリー・イングリッシュ・メトリカル・ローマンセス)』二版一巻六二頁に...
南方熊楠 「十二支考」
...支那文学の影響も稗史(はいし)小説...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...雖兎園稗史...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...且啻(たゞ)に兎園稗史(とゑんはいし)を排すべしとなすのみでは無い...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...稗史(よみほん)などによく出ている山中の一軒家という書割であッた...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...稗史小説も追い追い明治物が新刊され...
山本笑月 「明治世相百話」
...甞て稗史小説の予約出版を業とする東京稗史出版社の社員来って曰く...
若林※[#「王+甘」、第4水準2-80-65]藏 「怪談牡丹灯籠」
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