...年中變らぬ稗勝(ひえがち)の飯に粘氣(ねばりけ)がなく...
石川啄木 「二筋の血」
...今から四十年前に小説復刻の元祖たる南伝馬町(てんまちょう)の稗史(はいし)出版社に続いて馬琴の『俊寛僧都(しゅんかんそうず)島物語』や風来(ふうらい)の『六々部集』を覆刻したので読書界に知られた印刷所であった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...稗田(ひえだ)の阿禮(あれ)に命じてこれを誦み習わしめた...
武田祐吉 「古事記」
...自分に稗を食わした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...余は其風情ある後姿を見おくりながらかういふ閑寂の境地に豆や稗を作つて居る百姓は幸であると思つた...
長塚節 「松蟲草」
...中には菫か雀(すずめ)の稗(ひえ)か分らぬようなものもある...
中谷宇吉郎 「科学と文化」
...認識された病気は、結膜炎――主症状は、発赤、腫脹、分泌、であって、それぞれ独立に治療される――炎症性角膜混濁、角膜の膿瘍、流涙症、縮瞳症、白斑症、眼瞼の斑状出血、斜視、稗粒腫、結膜浮腫、眼瞼下垂、逆さまつげ、など...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...大岡様も伝説稗史(はいし)に従えばなかなかにやったものらしい...
野村胡堂 「江戸の昔を偲ぶ」
...或る学問の系統的進歩に何等稗益するものではない...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...稗(ひえ)の類も算(かぞ)えられたことと思う...
柳田國男 「食料名彙」
......
柳田國男 「日本の伝説」
...稗(ひえ)や蕎麦(そば)の粉(こ)や屑米(くずまい)を挽(ひ)いたものを水で練って...
柳田国男 「木綿以前の事」
...「このへんでは百姓は稗(ひえ)を食って三代というくらいで...
山本周五郎 「菊千代抄」
...平家村の人々が月の夜だの稗をつく時に歌ひ傳へて殘つてきたのださうでありますが...
吉川英治 「折々の記」
...稗(ひえ)と草の芽(め)を団子(だんご)にした兵糧(ひょうろう)をブラさげて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...この稗(ひえ)粟(あわ)の軽い飯茶碗は...
吉川英治 「新書太閤記」
...ヒゲでない稗搗節を教えてあげると巻舌でいう...
吉川英治 「随筆 新平家」
...家康も幼少、三河も弱小であった時代には、稗、粟さえ満足に喰えなかったのが――いまの諸大名や旗本の祖先たちであった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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