...稍腹立しさうな容子でぢつと眼を伏せながら...
芥川龍之介 「地獄變」
...少し開いて稍つき出した下唇の奧に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...さればわれは稍(やゝ)小なるものをとて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...稍類似する所あるを見る可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...それでもまだ光線が稍強過ぎるようで...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...南風稍暖...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...然し僕の行為その物に対しては矛盾も何も犯していない積りだ」「じゃ」と平岡は稍声を高めた...
夏目漱石 「それから」
...稍々(やや)散(ち)り初(そ)めようという所だ...
二葉亭四迷 「余が翻訳の標準」
...暑い中を元町ブラをして、サノヘでネクタイ一本求め、阪急会館へ入り冷房で一いきして、「水戸黄門」と「綴方教室」を半分宛見る、「綴方」は稍可...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...稍ともすると凄まじい煙幕に魂を掻き消された...
牧野信一 「熱い風」
...稍ともすれば心境を誇張して...
牧野信一 「環魚洞風景」
...平坦な道になると第八は稍々苦痛から救はれて...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...バネの上だつたからまはりの鳥共よりも稍面白気に諧調的な震動律をもつて弾んでゐた...
牧野信一 「剥製」
...ミツキイも僕も稍ともすれば溜息をついてゐたところであつた...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...稍々狹義で且聊か不純な意味を持つ覘ひどころといふ言葉を特に用ゐる――此の作品は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...梅塢桃村緑稍滋...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...帰省詩嚢中の霞亭の詩を得て稍解決に近づいた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...稍(やや)寂しい顔が...
森鴎外 「雁」
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