...一時急にいわば蕾(つぼみ)から花へと移る中途の妙な醜(みにく)さにガタッと落ち込む時期だが...
高見順 「如何なる星の下に」
...われは茫然として時の移るをも知らざりき...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...彼女の話はあちこちへ飛び移るので...
豊島与志雄 「自由人」
...自然に乗り移るのだよ...
夏目漱石 「虞美人草」
...ある境遇に移ると...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...一〇吾々は歴史的時間性の立入つた論述に移る前に...
波多野精一 「時と永遠」
...死は人間的主體が存在を續けつつ一つの有り方より他の有り方へ移る轉向點ではなく...
波多野精一 「時と永遠」
...吉祥寺の下宿の二階に移ると...
原民喜 「永遠のみどり」
...ラベ・ド・レペ街に移る...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...それから次の草稿へ移る...
正岡子規 「ラムプの影」
...それにお前も前方から知っとりゃ情も移ると云うもんだ...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...夕べに移るころの風が涼しくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...家号を新領に持ち行くに至りし一原因右のごとく家号を持って新領に引き移るの風は...
柳田國男 「名字の話」
...ついには陣を引いて山林の陰へ移るであろう...
吉川英治 「三国志」
...顔の面長なところが、どこか上野介に似ていた』『忌々しいな、吝(しみ)ったれ屋敷め』『まあ、いいや、くれたと思えば』『主人の物だと思って大風(おおふう)に云うな』『その代りに、台所足軽の花木さんから、口どめされた事を喋べりちらしてやるからようがす』『なんだ、口止めされたというなあ』『何ネ、例の一件があるんで、大殿様や若殿が、本所へ移る日を、ばかに、世に秘し隠しにしているんで』『ふム、成程』『ほかの出入商人には、まだ、四、五日こっちにいるように云っているが、ほんとは、今日限りであの屋敷の者はすっかりいなくなるんですぜ』『馬鹿め、そんな事をいくら喋べり歩いたって、何んの腹癒(はらい)せにもなりやしねえじゃねえか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ダルメイダは次の日に領主が会堂用地として与えた旧城趾に移る許可を求めた...
和辻哲郎 「鎖国」
...すると将軍は初めの計画を変更して宇治の槇の島に移ることにきめ...
和辻哲郎 「鎖国」
...果たして全然作者創出の人物であるか否かの考察に移る...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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