...三匁五分曙(あけぼの)のかね)裸川鎌倉山(かまくらやま)の秋の夕ぐれをいそぎ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...もう晩秋の夕暮れはそろそろちかづいているように思われます...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...雨もよいの秋の夕暮を行く荷馬車の行列のように...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...秋の夕(ゆうべ)は紫に...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...晩秋の夕陽(ゆうひ)を浴びつつ高田の馬場なる黄葉(こうよう)の林に彷徨(さまよ)い...
永井荷風 「日和下駄」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...底には秋の夕のやるせない心持が流れてゐる様に響く...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...しかも淋しい感じも伴ふ秋の夕暮である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...心ない身も秋の夕暮には哀(あわれ)を知るが習い...
二葉亭四迷 「浮雲」
...泣く泣く仰いだときと同じ縹いろの秋の夕空その空のいろに変りはないが...
正岡容 「小説 圓朝」
...ここでも秋の夕の小寒い灯が何がなし...
正岡容 「寄席行燈」
...秋の夕べの黄昏(たそがれ)の色が...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...心なき身にも豆腐はあかれけり高野の山の秋の夕めし(樂々子)...
南方熊楠 「女順禮」
...「君もさは哀れをかはせ人知れずわが身にしむる秋の夕風忍びきれないおりおりがあるのです」宮のお返辞のあるわけもない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...心には秋の夕べをわかねどもながむる袖(そで)に露ぞ乱るるこんな歌も詠(よ)まれた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夏から秋の夕べはさまざまの虫が競争で鳴き立てる...
山本笑月 「明治世相百話」
...それ/″\の冬のいとなみに、もう惱み始めてゐるであらう主婦や娘や、氣の弱い父親などの氣もちを思ひやると、秋の夕霧も、なか/\、西行(さいぎやう)が歌つたやうなものではない...
吉川英治 「折々の記」
...秋の夕風の冷やかに...
吉川英治 「新書太閤記」
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