...町民は城壁の上の方から此の禍の執念深く迫つて来るのを慄えながら見守つてゐた...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...アレだけの筆力も造詣もありながら割合に大作に乏しいのは畢竟(ひっきょう)芸術慾が風流心に禍(わざわ)いされたのであろう...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...他の人々よりも頭がよかった為の禍(わざわい)である...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...而して禍に苦しんで...
大隈重信 「憲政に於ける輿論の勢力」
...味白檮(うまかし)の言八十禍津日(ことやそまがつひ)の前(さき)四に...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...しかし始めから禍因(かいん)が歴然と存在している場合とは違いますからな...
谷崎潤一郎 「途上」
...イリオン固き城壁に立ちて禍難を彼の上たくらみ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...恐らく禍難起るべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...遂に容易ならざる禍機を惹起せり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...明らかに、禍根は、久光がいるからではあったが、この陰謀は、久光の手から起っているものではなかったし、久光は、人々の主君であった...
直木三十五 「南国太平記」
...――ヴ※ルレエヌも随分いまいふ言葉に禍ひされてるといはれる所もあることを私は思ふ...
中原中也 「小詩論」
...とかく散文よりも詩を容易だと思ふ世間常識が禍ひしてゐるとも云へるであらう...
中原中也 「よもやまの話」
...災禍の大きかったことは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...永遠にこの世に禍(わざわ)いするものである...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...どんな禍患を生じるやも計り知れん」盧植は...
吉川英治 「三国志」
...禍いとならぬかぎりもない...
吉川英治 「私本太平記」
...あれほど年久しく禍(わざわ)いとなったことを思うと...
吉川英治 「新書太閤記」
...庶民を禍乱(からん)に投じ...
吉川英治 「新書太閤記」
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