...彼の全人は祈る人といふよりも寧ろ生きたる祈りであつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...願はくは被害少かれと祈る...
種田山頭火 「其中日記」
...素人の妄言として寛容を祈る...
寺田寅彦 「二科会その他」
...速かに追ひ攘ふべく今祈る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...揉(も)みに揉んで祈るのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見よ、祈る、懺悔の姿...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...祈るとき、わたしはいつもかういつて祈る...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...魚食も断つよ! 寝る時も衣服(きもの)ひとつ下には敷くまい! ただひたすら神に祈るのぢや! そして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...どうか……どうか……初代さまお願いで……」夢中でこう祈るのだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...能く雹(ひょう)を吐き雨を祈るべし...
南方熊楠 「十二支考」
...されば猴に子を祈る事必ずしもインドにのみ始まったと思われず...
南方熊楠 「十二支考」
...来年の豊作を祈るためだ...
南方熊楠 「十二支考」
...若葉さす野辺(のべ)の小松をひきつれてもとの岩根を祈る今日かなこう大人(おとな)びた御挨拶(あいさつ)をした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何事かを祈るように...
夢野久作 「木魂」
...と唯々無事を祈る気持しかなかったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...きのうも今日も、お米は陰気な一間(ひとま)の塗箪笥(ぬりだんす)に凭(よ)りかかって、ものに憑(つ)かれたような、祈るような、泣きたいような眸(ひとみ)をジイと吊(つ)っていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...十彼の破綻(はたん)を祈る...
吉川英治 「宮本武蔵」
...命にかかわるようなひどい怪我ではありませんように――彼は祈るような気持で丁寧(ていねい)に山田の頭を調べた...
吉田甲子太郎 「秋空晴れて」
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