...磨り耗らし曲げ歪めたが...
石川欣一 「山を思う」
...直ぐ墨を磨り出した...
石川啄木 「病院の窓」
...さう呼びならはしてゐた――そんなお味噌の磨りやうしては駄目だわ」などと言つて輕蔑して居たに拘らず...
高濱虚子 「續俳諧師」
...梅ちやんも襖の蔭で笑つたが「それでは御免なさいな」と急に眞面目な顏をして座敷に這入つて襖に背中を磨りつけるやうにして坐る...
高濱虚子 「俳諧師」
...『時』が彼等の悲哀(かなしみ)を磨り減らしたのであろう...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...蒸溜水と苛性加里液と塩酸水溶液とで墨を磨り...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...磨り口の表面に顕微鏡でも見えぬくらいの細かい罅が沢山はいる...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...「磨り方は手加減でいつも大体同じ位の力で磨ることにしまして」という説明もついていた...
中谷宇吉郎 「墨色」
...私も随分熱心に磨りましたが――この正月からガラス玉を大小六個磨り潰しましたよ」と嘘だか本当だか見当のつかぬところを喋々(ちょうちょう)と述べる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それじゃ容易に博士にゃなれないじゃないか」「ええ一日も早くなって安心さしてやりたいのですがとにかく珠を磨り上げなくっちゃ肝心の実験が出来ませんから……」寒月君はちょっと句を切って「何...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...鷲の絞章を磨りつぶしてしまったので...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...磨りへった階段に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...磨りへらされた一つの青春について歌うのだ僕は永久に行く――ヒューマニズムの不朽の希望についてそしてその不断に前方に波うつ自己像の前に不朽の希望にふくらんだ胸一ぱいに双手を拡げて僕は叫ぶのだおゝあの美くしい日を誰が返してくれる!と牢獄で僕は黄銅のゆがんだ壁面に向ってこう呼んだ革命と赤旗との符号が...
槇村浩 「青春」
...そのために心を磨り減らしているのであった...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...絶え間なしに磨り減り...
山本周五郎 「山彦乙女」
...猪口兵衛は古い丸瓦の中へ泥墨を磨り流して...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...根元の磨り減つた粗末な柱が立つてゐて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...それへ明りを磨りつけている...
吉川英治 「江戸三国志」
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