「磐」の意味
大きな岩
小説での「磐」の使い方
...雪崩の最下部から三十間の巾で五尺掘るのであるが、凍りついた雪のこととて、磐石の如く堅い...
石川欣一 「山を思う」
...常磐木の花環のこともあり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...磐戸を閉じて幽居す...
高木敏雄 「比較神話学」
...川蒸気の発着所、旗はだらりと垂れ大川は褐色の満水をたたえ家々は庇(ひさし)をおろし、重り合う家並の彼方瓦斯タンクは煤煙の雨空に溶ける大川に架る錆びた鉄橋、常磐線、貨車が長い車体を引ずってゆく動かない煙、つながれて朽るボロ船、泛ぶ空俵橋梁の陰に点々と黒く固まった人糞それらの上を雨がたたいている...
丹沢明 「千住大橋」
...後(うしろ)の黒い常磐木(ときわぎ)の間からは四阿屋(あずまや)の藁(わら)屋根と花畠(はなばたけ)に枯れ死した秋草の黄色(きばみ)が際立(きわだ)って見えます...
永井荷風 「監獄署の裏」
...一俳諧師(はいかいし)松風庵蘿月(しようふうあんらげつ)は今戸(いまど)で常磐津(ときはづ)の師匠(しゝやう)をしてゐる実(じつ)の妹(いもうと)をば今年は盂蘭盆(うらぼん)にもたづねずにしまつたので毎日その事のみ気にしてゐる...
永井荷風 「すみだ川」
...誰一人この辺鄙(へんぴ)な小石川の高台にもかつては一般の住民が踊の名人坂東美津江(ばんどうみつえ)のいた事を土地の誇となしまた寄席(よせ)で曲弾(きょくびき)をしたため家元から破門された三味線の名人常磐津金蔵(ときわずきんぞう)が同じく小石川の人であった事を尽きない語草(かたりぐさ)にしたような時代のあった事を知るものがあろう...
永井荷風 「伝通院」
...常磐木の茂りの並び立つ道の彼方からの声がきこえる...
永井壮吉 「冬日の窓」
...文久二年大槻磐渓先生の重刻になるもので...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...榊の磐彦・日出子・叔母等来訪...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それはインドに産する常磐(ときわ)の大喬木で無花果属すなわちイチジク属に属し Ficus religiosaL.(この種名の religiosa は宗教ノという意味)の学名を有し...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...好敵手だつた常磐津の式多津も亦...
正岡容 「寄席風流」
...柏軒の嗣磐(いはほ)の世に至つて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...通称磐安(ばんあん)は文化七年に生れた...
森鴎外 「渋江抽斎」
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柳田國男 「地名の研究」
...緑の常磐にあやかるなどというのも...
柳田國男 「歳棚に祭る神」
...梅干を製するのにこの草を使うという地方もある(『東磐井郡誌』)...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...引っ立ててもらうぞ」「…………」生涯忘れようとて忘れられまい――そういったような眼で――常磐はその男の顔を見...
吉川英治 「源頼朝」
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