「碎」の意味
砕く
小説での「碎」の使い方
...反語と皮肉とに飽和したる自分の道徳は自分の魂をゴムの如く碎け難く...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...碎いて云へば、自分の中から發する自然の衝動が溢れ出るのでなしに、眼に視耳に聽いたものに動かされて、視聽に映じた外部的存在と同じ型に從つて行動するものは總て模倣である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...盜人の屍の切り碎きて棄てたるなり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...何(なん)といふ頭痛(づつう)であらう!頭(あたま)が粉(こな/″\)に碎(くだ)けてしまひさうに疼(うづ)くわいの...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...路にあるもの皆碎け...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...殘る隅なく粉碎してしまいたかったのだ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...わさ/\と碎くる波は綿の如く白く飜る...
長塚節 「佐渡が島」
...炭は既に灰から掻き出されてあつたがお秋さんは直(すぐ)炭の碎けを篩(ふる)ひ始めた...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...負征矢の碎るまでに...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...一つだけは噛んでも碎いても構はぬが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一箇所霜柱(しもばしら)の碎けたところを見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...喉佛(のどぼとけ)の碎けて居る樣子や...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一切を憎惡し、粉碎し、叛逆し、嘲笑し、斬奸し、敵愾する、この一個の黒い影をマントにつつんで、ひとり寂しく陸橋を渡つて行く...
萩原朔太郎 「宿命」
...どゞゞどうと岩に碎けては...
水野仙子 「夜の浪」
...同じく銀波の寄せて碎くる遠い音を耳にするであらう...
吉江喬松 「山岳美觀」
...頭の上で時々碎ける浪の音ばかり...
吉江喬松 「山岳美觀」
...それにはあらゆる心力を碎いてもあらゆる智慧を絞つても...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...あゝ! この瞬間、その船は何處にゐるのか、その「レオポルデイヌ」は? 無論、彼方に、あの恐ろしい遠い氷島の彼方に、見捨てられ、片々に碎かれて、失はれて‥‥そしてその考へはいつも同じ、執念い幻となつて終つた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
便利!手書き漢字入力検索
