...彼女は今はもうゴツ/\の硬い骨の上をたゞ一枚の皮が覆ふてゐるにすぎないのでありました...
伊藤野枝 「白痴の母」
...エックス線の硬いのをかけて...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...ぱたぱたと板のように硬い風が...
海野十三 「大空魔艦」
...空中でよほど硬い大きな物体に衝突しなければならない筈……...
海野十三 「月世界探険記」
...ガラスの方がナイフより硬いのだ...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...硬い髪の毛がうるさく襟筋に垂れかかるのを気にしながら...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...頭髪はまだ色濃くて硬いが...
豊島与志雄 「在学理由」
...大阪では硬い方の學問は京都から輸入されるといふことも無かつた...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...いたずらをするつもりでも、からかってやるつもりでもなく、主膳としては、そのハミ出した肉の一片が、硬いか、やわらかいかを試みてみなければ、この食指が承知しないような慾求に駆られたものですから、全く本能的に、指先がそこへ触れたか、触れないか、自分でさえもわからなかった時に、低能娘がその点は存外鋭敏で、「あら、いやだ」と言われて、はじめて主膳としても、何だ大人げない、という気になったのですが、自分を見上げてながし目に睨んだ低能娘の眼を見て驚きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...大抵頸の硬い中庸主義者であり...
中原中也 「我邦感傷主義寸感」
...獣膠でも特に角や嘴から採った膠が硬い...
中谷宇吉郎 「露伴先生と科学」
...なほも硬い表情をしてゐた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...笑顔を振りまく唇も鉄のように硬い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...なめし革のような硬い顔に意地悪いしわが寄った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...同じ萩の花でも光琳のは葉が硬いやうに見えて抱一のは葉が軟かく見える...
正岡子規 「病牀六尺」
...硬い麩ばかり食べているからよ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...毛の硬いもみあげが旋風(つむじ)を描き...
吉川英治 「新・水滸伝」
...時々見かける黒く艶のある露頭からは硬いスレート状の石炭の存在が示唆された...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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