...明瞭ならば明瞭なだけ...
芥川龍之介 「将軍」
...このことは次章に再説するヘシオド(Hesiod)及びオヴィド(Ovid)の記した宇宙開闢の叙述において特に明瞭に現われているのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...殊に著者が旅行しながらこの本を書いていることが意識的に明瞭に出してある点...
石川欣一 「可愛い山」
...土手であい今はなにをか包むべき土手で逢いどこへどこへと手をひろげ女房に土手であったは百年目きわめてかんたん明瞭な推理で結論が出る...
海野十三 「江戸推理川柳抄」
...異なった人種の相接触するところではいかに互いに相排斥し合うものなるかが明瞭に知れる...
丘浅次郎 「人類の生存競争」
...その目的については常に明瞭な考えを有し...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...物質なるものが哲学的普遍的範疇にぞくすることを明瞭に自覚出来ない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...」茲に、なお一つ私の観たところを附け加えておくが、彼はすべてのことを甚だ漠然としか言わなかったけれど、その背後には、明瞭な、ややともすると烈しいほどの、好悪の念があったようだ...
豊島与志雄 「波多野邸」
...其の智識の基礎になることは明瞭なる事實であるが...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...問題は極めて明瞭(めいりょう)になる...
中谷宇吉郎 「地球の円い話」
...明瞭(めいりょう)に偽(いつわ)りなく...
夏目漱石 「こころ」
...明瞭(めいりょう)にその言うところの意味がわからなかった」といい...
新渡戸稲造 「自警録」
...路地の口を飛び出して町の闇の中に隱れてしまつた樣子だ」平次の指さすのは極めて明瞭です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...明瞭になったことであるが...
火野葦平 「花と龍」
...成るほどこの歌の如きにしても 柔肌の熱き血汐に触れも見でさびしからずや道を説く君 のやうに 鎌倉や御仏なれどシヤカムニは美男におはす夏木立哉 のやうに一読直ちに瞭然とは行かない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...判然としているようで明瞭でない...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...きょうではおかしく意味の不明瞭に書かれている文章のまま...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第五巻)」
...明瞭でない不安が新しい芽をふき彼の中で伸びていた...
横光利一 「旅愁」
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