...鋳物(いもの)の仏像が瞬きをする理屈はないのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...急に媚を含んだ瞬きをはじめ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...その人家の群つてゐる處にぽつりぽつり明星のごとき燈火が山を蔽うた夜霧を透して瞬きはじめる...
近松秋江 「湖光島影」
...そして時々瞬きをした...
豊島与志雄 「子を奪う」
...何なの?」瞬きと一緒にくるりと動く眼が...
豊島与志雄 「反抗」
...」と泰然として瞬き一ツせず却て僕の顔を見返した...
永井荷風 「申訳」
...そして、思はず瞬きして、眼を注いだ時、吹き出るやうに切り口を流れた血潮が助手の左手のガアゼを眞赤に染めてゐた...
南部修太郎 「疑惑」
...戌刻(いつつ)(八時)過ぎは戸をしめてしまいます」「フーム」「八五郎さんが本当にそんな大きな家へ行ったんでしょうか」お品の聡明な眼が瞬きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この騒ぎは瞬きをする間のことで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...……すこしばかり参考書を貸していただければ……」そう言いながら、何気なく先生のとなりへ視線を移すと、瞬きもせずに、竜太郎を瞶めているヤロスラフの眼と出会った...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...為吉は瞬きし乍ら声の主を見上げた...
牧逸馬 「上海された男」
...光りがキラ/\とそれに反映して長閑な瞬きを感ぜさせるといふ風な工合が...
牧野信一 「ランプの便り」
...面(めん)にくり拔いた眼の奧から舌のやうな赤い瞬きをちらつかせ...
室生犀星 「末野女」
...懸巣の眼瞬きは迅くてぴりぴりした神経的なものであって...
室生犀星 「人真似鳥」
...舞台に噛ぶり付いて瞬きせず仲蔵に見入って居る老いさらばえた浪人体の老武士がある...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...瞬きを一つもしないことで...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...瞬きもしないで見詰めていたのです...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
...瞬きも忘れて見入っていると...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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