...睨むようにこっちを見ていた奥様は...
有島武郎 「星座」
...』と信吾を睨む真似をして...
石川啄木 「鳥影」
...睨むような笑うような眼付を...
豊島与志雄 「碑文」
...暗い、高い天井を、じっと凝視(みつ)めていると、じりっと、下って来るように感じたが、睨むと、何んでもなかったし、屏風の蔭から、誰かが顔を出しそうなので、じっと眺めていたが、何も、出て来なかった...
直木三十五 「南国太平記」
...天下を睨む、大伴の」「九郎助」「稲荷大明神」「こんこんちきな、こんちきな」「置きあがれ、馬鹿野郎――おやおや、喋ってる間に、定公め、一人で、煎餅を食っちまゃあがった」「手前の洒落(しゃれ)より、煎餅の方がうめえ」格子の開く音がして「頼もう」若い侍の声であった...
直木三十五 「南国太平記」
...こちらはこなひだの黒玉に懲りてるゆゑ知らん顔してゐれば机の蔭で拳骨をびくびくやつては眼をむいて横目に睨む...
中勘助 「銀の匙」
...魅入(みい)るやうに平次を睨むのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いって額を睨むようにしてなにか考えていたが...
久生十蘭 「金狼」
...ツと長い睫毛をあげて婀娜(あだ)に睨む真似をする...
久生十蘭 「魔都」
...(じゃが、猛獣より、毒蛇より、人間の方が、よっぽど恐しいわい)ペンキ塗りの「友田組」という大きな看板を、睨むように見た...
火野葦平 「花と龍」
...時々仙太郎の背中やお蔦の方をジロリジロリ睨むように見ながら...
三好十郎 「斬られの仙太」
...壕の天井を睨むようにして地上の氣配に耳をすましている...
三好十郎 「肌の匂い」
...いま汲んだ水を睨む...
山本周五郎 「青べか物語」
...ふと窓外を睨むと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...忌々(いまいま)しさよと、朱同を睨むと、朱同もまた、胸中千丈の焔(ほのお)がほんとにはまだ鎮(しず)んでいないので、ぐッと睨み返す...
吉川英治 「新・水滸伝」
...お吉を睨むように見流して...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...反幕府の癌(がん)と睨む公卿(くげ)たちへ手をのばしかねていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ジロリと黒吉を睨むと...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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