...真直(まっすぐ)に向き直って...
泉鏡花 「悪獣篇」
...噴火口の穴を満たしてゐる煙が真直に噴き上げられて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...見通しの利く真直な道が二三町続いている...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...真直ぐに何処(どこ)までも行つたので...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...たけ子が火影の下に真直にささえられた正造の顔をうかがうと...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...各自の思ふがままに真直に伸びて往くこの木の枝振りの気儘さと頑さとに...
薄田泣菫 「独楽園」
...あるいは何等かの現世の正しい目的に向って何等かの真直な道を通って旅して過す生涯にも関係のない人々も...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...真直な細い眉が取ってつけたように逆立っていた...
豊島与志雄 「好意」
...それから真直に東へ……...
豊島与志雄 「春盲」
...真直に下宿へ帰った...
豊島与志雄 「反抗」
...それを私は仰向きに真直に寝かしてやり...
豊島与志雄 「紫の壜」
...物を煮る青い煙が風のない空中へと真直(まっすぐ)に立昇っている...
永井荷風 「深川の唄」
...その相生町の角(かど)を真直ぐに向うへ行ってごらん...
中里介山 「大菩薩峠」
...散歩がてらに本郷台(ほんごうだい)を西へ下りて小石川(こいしかわ)の坂を真直(まっすぐ)に伝通院(でんずういん)の方へ上がりました...
夏目漱石 「こころ」
...錆びついた壁のひゞわれにしみこんでは百人の少年たちの海燕のような心臓をひんまげては急かし立てる校舎で猫背になり僕は室の中で真直ぐに立とうとするねずみもちのような時代を過したのだ止めよう! 石膏のぼろ/\落ちた美術室の飾棚の上で首の落ちた少年像をまたまさぐるなんて!カラーの折り込みに苦心する級友の間で...
槇村浩 「青春」
...見るかげもなくなった長谷(はせ)の町へ真直(まっす)ぐに続いている...
水上滝太郎 「九月一日」
...微笑のあふれる顔を真直にお久美さんを見ながら半ば馳ける様に出迎に行った...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...「真直(まっす)ぐめて来い(モット折檻してやるから真直にして来いという意味)」と激しい声で大喝された...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
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