...真向(まっこう)から一太刀浴びせられた感じで...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...真弘が真向二つに打ち割られて...
太宰治 「花吹雪」
...「理論と実際の齟齬(そご)」という標語を真向にかざして学者を毛嫌いする世人の少なくないのは...
寺田寅彦 「方則について」
...商人は婦人と弁護士の真向いに腰を下ろし...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...貴様生意気だぞ」といつて寄つてきたので私はいきなり布袋竹で真向をくらはしてやつた...
中勘助 「銀の匙」
...真向きに見られて...
中里介山 「大菩薩峠」
...腸(はらわた)に春滴(したた)るや粥の味二十七オイッケンは精神生活と云う事を真向(まむき)に主張する学者である...
夏目漱石 「思い出す事など」
...真向いの張り出しになったサン・ルームの窓を二十分ほども瞶めていますと...
久生十蘭 「キャラコさん」
...その真向うの小山のてっぺんから少し手前の松林にかけて...
堀辰雄 「楡の家」
...籠の木兎の眼が真向きに陽を享けて爛々としてゐた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...」と氏は私が越へて来た小山の真向ひにあるところの雉子や山鳥の猟に適した禿山を振り仰いで...
牧野信一 「ピエル・フオン訪問記」
...真向から額を狙って打ってかかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...真向から文句をつける...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...赤城と真向から吹颪(ふきおろ)すのが...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...私の真向いの椅子にどっかりと反り返りながら……...
夢野久作 「暗黒公使」
...叡山(えいざん)のほうへ真向(ひたむ)きに歩いていた...
吉川英治 「親鸞」
...お綱の今の真向(まむ)きな気持――それはやっぱり事情のゆるすかぎり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...暗闇の中の二ツの目はジイと白く真向きにすわったまま...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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