...かかる矛盾は遂には一切の人間をして思慕すべき何物をも有たぬ状態に歩み入らしめるやうなことはないだらうか...
石川啄木 「田園の思慕」
...互に矛盾した二つのものが交(かわ)る交る鬩(せめ)ぎ合っていました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...しかせば勇將の性質と矛盾す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...初め五六度(たび)は夫人もちょいと盾(たて)ついて見しが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...そうであることによって又相互に矛盾せざるを得ないものとなる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...そして又そのためには更に自分のもつイデオロギー自身の論理上の矛盾をも隠蔽せねばならないのは尤である...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...二つを対立させることによってこの社会の何かの矛盾を解き得るかのような望みを持つ者が...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...どれも農村の現実的な矛盾を剔出しようとする判然とした思想と意志とを表わしている...
戸坂潤 「読書法」
...人に反対したいという欲求や矛盾を好む傾向が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...たがいに取り組み合ってる種々の矛盾した要素から来ていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...右の外観上相矛盾するようで実は同じ基調の上に立つ二つの考えが...
豊島与志雄 「微笑」
...相矛盾するそれらの感情の激しさは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「努力の生涯に絶えないやうな不安と矛盾とがやつぱり彼等にもあるに違ひない...
「修道院の秋」
...それに「ヒヽ」とあるのは上の説明と矛盾するが...
橋本進吉 「駒のいななき」
...ひどく矛盾してゐるわけだが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼は盾の縁起(ふちご)しに...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...直温は祖父書上の矛盾の大なるものを刪(けづ)り去つたと謂ふも可なる程である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...是といひ非といふ矛盾の意義を以てするは...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
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