...「お燗を直しましょうでござりますか...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...こう書き直したのであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...正直のところ歌のよしあしはどうでもよいのだが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...そしてこの直観空間故に空間が経験の制約と云われる理由も生じて来るのである...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...ドイツ人はいつも率直な驚きを示すのであるが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その晩のうちにベルリン直行で帰ってしまったが...
久生十蘭 「だいこん」
...それでこうして」真名古は机の向うに直立したまま眉も動かさぬ...
久生十蘭 「魔都」
...代官からの直筆ですぞ!」「なに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...奥様は出かけられました」メアリが直ちに尋ねた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...アイダが藪医者にきっと向き直った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...アカネ茜草指(あかねさす)武良前野逝(むらさきぬゆき)標野行(しめぬゆき)野守者不見哉(ぬもりはみずや)君之袖布流(きみがそでふる)アカネは我邦の何処にも見らるるアカネ科の宿根植物で山野に出ずれば直(す)ぐ見付かる蔓草である...
牧野富太郎 「植物記」
...しかし思想は思想として直觀的に理解されるといふ性質を失はないであらう...
三木清 「哲學はやさしくできないか」
...このやうな自己活動的な能力は直觀に對して普通に思惟と呼ばれてゐる...
三木清 「認識論」
...信は捨つべからず、民(たみ)信なくんば立たず、と言い、恵心僧都は、大和の神巫(みこ)に、慈悲と正直と、止むを得ずんばいずれを棄つべきと問いしに、万止むを得ずんば慈悲を捨てよ、おのれ一人慈悲ならずとも、他に慈悲を行なう力ある人よくこれをなさん、正直を捨つる時は何ごとも成らず、と託宣ありしという...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...待遇改善を要求しても直ぐ警察だ...
宮本百合子 「刻々」
...父うさんは忘れっぽいから今すぐでなければ厭よ」髪を直し了ったお初はちり紙で櫛を拭きながら爺さんをみてこう急きたてた...
矢田津世子 「神楽坂」
...わななく指で左右の手袋の釦(ボタン)をシッカリとかけ直していたように思う...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...そういう濁流の中の一文としては、まだまだ将門の文字の如きは、あわれむべき小心さと、正直者の光を、紙背にもっていたものといってよいかもしれない...
吉川英治 「平の将門」
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